私の居場所は忍術学園

一つの方法 ページ18

山本シナ先生サイド
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小松田「先生、山本シナ先生！」


はっと我にかえる、嫌な事を思い出してしまった


山本「ごめんなさい、少し考え事をしていたの。」


小松田くんの顔は心配そうに、私の顔を覗き込んでいた

小松田「あまり無理しないで下さいね」

こういう時に限って勘が鋭い小松田くん
私は微笑んで有難うと言葉にした


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庵の天井にて


小松田くんから言われ、私は今天井にいる
私は驚きが隠せない、Aちゃんの声がする
あの可愛らしい、愛らしい声色が


天井で聞いていたものの内容が入ってこない
唯一わかったことは、Aちゃんが変わらずAちゃんであること



話を聞いていて、話し方も仕事をしようとする責任感も、
声音までもAちゃんどおり




でも、一つ気にかかることがある
Aちゃんの話し方から感じたこと
それは忍術学園の人達に対して初対面のような接し方



全てが敬語で溢れているし、学園長先生に対して酷く謙虚な態度、前はもっと学園長先生との距離は近かった筈




もしかしたら、Aちゃん
記憶を無くしてしまったのかしら、、、？


背筋が冷えるのがすぐに分かる
私たちとの記憶も無くなってしまっているのかも



でもそれが彼女にとって苦しまずに、此処で過ごせる一つの方法かもしれない




私は彼女の記憶を呼び覚ませないようにしたらいいのだろうか、だけど私Aちゃんに謝りたい、




どうすれば、、、？
私は頭を抱え込む、すると次の瞬間学園長先生から
呼び出される

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学園長「それでは山本シナ先生、後は頼んだ」



山本「はい、かしこまりました」



平静を保てるのもやっとで、心音がうるさくなるのを感じる



山本「Aちゃん、、で合ってるかしら？」


一応、Aちゃんの名前を確かめる
容姿からして完全にAちゃんだけど、




彼女は固まって私を見つめてくる
私の事覚えてるのかと期待してしまう



山本「Aちゃん？」



『は、はい、！、Aです。』

彼女は我に気づき、自分はAであると名乗る



山本「(やっぱり服装が前と違っていても、Aちゃんは変わらないのね)」

密かに微笑む、そして

私は手を伸ばし、それにAちゃんは手を添える
引き寄せるとともに彼女の表情が明らかになる、


一瞥すると、彼女はとても複雑そうな面持ちであることが分かった


、


、

私の心が波立つのを微かに感じるのであった
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