私の居場所は忍術学園

疑問 ページ12

Aサイド
ーーーーー


学園長先生は何処だろうと、私はこの学園内を探索する



『(こっちだったような、、)』



どうしたものか、此処に初めて来た筈なのに


懐かしい気持ちが、またもや脳裏を過ぎる



、



、

『(此処かもしれない)』


歩いている時、私は庵を前にしてふと立ち止まった

其処に学園長先生がいるような気がして


私は襖の前に立ち、声を放った


『学園長先生、いらっしゃいますか？』


襖越しから声が聴こえてくる

「Aか、、？」

それは仰天したような声音で、私の名を言い放つ

『(なんで、みんなは私の名を知っているの)』


疑問が絶えない、



何故私をみんなは知人のように接するの？



そして私も何故、みんなを見るとこんなにも心が乱れるの？



会って間もないというのに、何故だろう



私は疑問を呑み込み、自分の気持ちを端曲げる



『(今は任務に集中しよう)』


ーーーーー
学園長先生サイド


『はい、Aです』


Aの懐かしい声色が返ってくる


だが、何処か動揺しているようで、細々とした元気のない声だった



入りなさい、儂はそう言い放つ



するとAと瓜二つの少女が現れる



仕草も、顔立ちも全てがAそのものだった



大神のやつはやっと文を読んでくれたのか


Aが再び戻ってきてくれたことが、
本当に嬉しくてたまらなかった

、


、


『貴方は学園長先生ですか、？』


Aは尋ねてくる、それも自分を知らぬような面持ちであった為、思わず口籠ってしまう



嗚呼、大神のやつはこの子の記憶を消したのか、儂はすぐに理解した


でもAにとっては良かったのかもしれない




あんな事があったのだから

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