Episode2 ページ4
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はい、ボッチの滝沢Aです。
一人で食堂に行きぽつんとひっそり食べようとしたまではいいんだ。そこまではよかった。なのに、何故や………。
「あれ、滝沢さんでしょ？班一緒なんだし一緒に食べよ〜〜〜〜」
萩原くんがたまたま私の席を通った時にわざわざ話しかけてきたのだ。いや、女子からの視線痛い。話しかけてこないでくれ………！！
『イヤ、ダイジョウブデ………』
「よ〜し！みんなここで食べよ〜！」
人の話聞けや。都合のいい耳してるんですかね？そして、みんな座るのやめましょ？？？？みんな私はいじめたいのか？？
友達いないって？？？？はっ？うるせぇ
自分で言って心の中で傷ついたわ。
「滝沢さん、朝はごめんね〜陣平ちゃんと降谷ちゃんが〜」
「お前は俺と降谷の母ちゃんかよ」
「萩原が母ちゃんは嫌だな」
「女の子に迷惑かけるのが嫌なんだって！」
すると諸伏くんと伊達くんが申し訳なさそうな顔をして謝ってくる。
「こいつら騒がしくてごめんな」
「本当すまん。俺達来て大丈夫だった？」
『イッイエ………ゼンゼンダイジョウブデス………ハイ』
カタコトで話してしまうと急に諸伏くんと伊達くんが笑い出す。
「………はは！！………っはは！ごめん、ごめん。あまりにもカタコトで話すから面白くて。急に笑ってごめんな。緊張してるの？同じ年なんだし、タメ口でいいよ？」
「あぁ、それに同じ班なんだし仲良くしようぜ！」
うわ、性格までイケメンである。イケメンにはろくな奴しかいないと思ってだけど諸伏くんと伊達くんとはうまくやれそう。
『あっ、うん。ごめんね………あまり人と話すのに慣れてなくて』
「大丈夫だよ。人には慣れてないこといくらでもあるし」
『うん、ありがとう』
イケメン嫌いなんて死んでも言えない。イケメンろくなやついないと思ったけど全言撤回しようか………
「その喋り方うぜぇ。そんな喋り方しか出来ねぇのかよ」
やっぱり全言撤回しない。
イケメンなんて糞食らえだ。
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作者名：かげね。 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月20日 18時
