Episode13 ページ15
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「ヒロと………………滝沢?」
「あぁ、ゼロごめん。滝沢さんも誘ったんだけど大丈夫?」
そう諸伏くんが聞くと、降谷くんは私の方をじっと見た。え、何だろ。何か私したかな?
「……滝沢がいいならいいけど」
と了承してくれた。さっきの渋い顔は何だったんだ?何はともあれ了承してくれてよかった。
そして三人でちょうど座れるスペースを確保し、そこに座る。うん………やっぱりなんか気まずい。昨日の今日だしな。
「そういえば、滝沢さんって射撃の成績トップだったんだよね?すごいなー、俺トップになる自信あったのに」
確かにこの前の射撃のテスト諸伏くんが2位、降谷くんが3位だったな。
『いやいや、私はたまたまだよ。そこまで上手じゃないよ!私のお父さんの教え方が上手だっただけで」
「お父さん、警察官なのか?」
『うん!部署はあまり言いふらしていいとこじゃないから詳しくはいえないんだけど……』
「もしかして、公安?」
『うん、警視庁か警察庁の公安かまでは知らないけど』
「へー、お前の父さんすごいな」
と降谷くんも会話に参加してくる。よかった、さっき渋い顔されたからどうしようと思ったけど嫌われたりはされてないみたいだ。素直にお父さんを褒められたのは、嬉しい。
「お父さんに色々教えてもらってるってことは、お前の変わった体の動かし方もお父さんに教えてもらったのか?」
『うん、お父さんいろんな武術ならってたからね。お父さんはすごいんだ。私の自慢の父親だよ』
すると、少し諸伏くんと降谷くんがクスッと笑う。
「やっと俺らに慣れたね」
「そうだな、なんとなく素が見えたな」
『え、それってどう言うこと?』
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作者名:かげね。 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年5月20日 18時