イケメンにはろくな奴がいない【警察学校組】 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:293,236 hit

Episode4 ページ6

.

(side諸伏)

呼び止めたものの、滝沢さんは、走って食堂を出てしまった。みんなさっきの気迫に驚いたのか、固まっている。俺もその一人。滝沢さんのあの気迫で食堂も静まり返っている。

「すっすごかったね………」

「そうだな………」

萩原と伊達がそう言葉が出る。みんな我に帰るようにまた食堂が少しざわつきだした。

「でも松田。何であんなこと言ったんだよ。滝沢さんにあれは失礼な言い方だと思うけど」

と俺がそう聞くが、当の本人は悪気がないのか知らん顔をしている。

「はっ。そんなの知るか。俺は思ったこと言っただけだ。」

「松田お前なぁ………」

他のメンバーもため息が漏れる。松田も何でここまで滝沢さんにつかかるんだ……。
そして、伊達も流石に松田が言ったことは滝沢さんや俺たちの班内で亀裂が入ると思ったのか、松田に指摘する。

「でもな、松田。俺たちは班が一緒なんだから、あの言い方はないと思うぞ、だから次会ったら謝れよ」

「何でまた………」

「班長命令だ！！！！」

「はーー、へいへい、分かったよ」

そして食器を持ち返却口に食器を置き食堂を出る。

「あー！陣平ちゃん、待ってよ！みんな後で！」

そう言って萩原も松田について行った。

「………とりあえず考えてたって仕方ないよ、ヒロ。
次の班活動で滝沢に色々聞けばいいだろ？」

「……うん、そうだな。」

「まぁ、これで班活動に支障がないといいんだがな………」

.