Episode16 ページ18
.
『………松田くんが相手？』
「そうだな」
いや、何で！！よりによって松田くんなの！？
確かに授業に私情を挟んじゃいけないのは、分かるけどそれでも松田くんとはやりたくない。
正直気まずいし。そんなことを思っていると松田くんが口を開く。
「まぁ、せいぜい頑張れよ。��どうせ��俺が勝つんだし、つまらない根性で手加減するなよ」
そう言った後松田くんは、私から離れて、近くにいた萩原くんたちの方に行ってしまった。
「………何あれ、感じ悪いね。滝沢さんあまり気にしない方が………」
花咲さんが慰めてくる声なんて、聞こえない。彼は私を怒らせるのが得意なようだ。また松田くんのせいで堪忍袋が切れた。もう、もう、許さない！！
『松田陣平！！！！！！！！』
私の声が柔道場に響く。あたりで授業をしていた人もみんな釘付けに私を見ている。この先恥ずかしいとかどうでもいい。松田くんは私の方を顔だけこちらに向ける。
『貴方が何で私のことが気に食わないだかなんだか知らないけど！！何が��どうせ��俺が勝つんだし、つまらない根性で手加減するなよ、だ！！私はもともと貴方に手加減するつもりもないし、貴方に負ける気もさらからない！！！私が貴方に投げ技して勝ってやる！！』
「………へぇ、面白れぇ。やれるもんならやってみろよ」
松田くんも不敵な笑みをしている。
「………滝沢さん大丈夫？」
『大丈夫。見ててね、花咲さん。私があんなイケメンなんとかして勝って見返してやるんだから』
「………あ、うん」
さすがの花咲さんも今の私がちょっと怖いのか引き気味である。でも今はそんなのどうでもいい。絶対勝って見返してやる！！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 755人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かげね。 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月20日 18時
