過去進行形恋愛３３ ページ34
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とりあえず、走って 、
パラソルを張った場所からは
結構離れた砂浜に辿り着いた。
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人も少なくて …
海の割には落ち着いた場所。
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でも、私の気持ちは
悲しみから諦めに変わってた。
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『 …… 廉。』
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小さく呟いてみても、
波が砂浜に打ち付けられる
ザアザアという音しか聞こえへん。
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もう、この気持ちも
消えてくれたら楽やのに。
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でも、涙は出なくて … ただただ俯いてた 。
その瞬間、背中にふわっとした物が当たったのが分かった。
紫耀「もー、何してるん！」
息を切らした紫耀くんが、
私の背中にバスタオルを掛けてくれてた。
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『紫耀、… くん。』
紫耀「廉となんかあった？」
私の隣に腰を下ろして、
優しい声で そう聞いてきた。
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『別に … 』
紫耀「 ……… そ。」
それ以上は何も聞かないで、
じーっと海の方を見てる。
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静かな沈黙が流れる中、
紫耀くんがゆっくりと口を開いた。
紫耀「俺って頼りないかな？」
『え？』
突然の言葉に、思わず困惑してしまった。
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紫耀「Aちゃんを、守りたいって思ったらダメ？」
首を斜めに傾げて 、
男らしい顔でこっちを見てくる。
『あの … 、私 ……… 』
カッコイイな。
ってすごい思うのに 、
私の心臓は至って冷静で 。
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永瀬廉 という沼は 、
どうやら底がないみたいで。
そんな 底なし沼にハマってしまった私は、
そう簡単には抜け出せへん。
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紫耀「もしかして、” ごめんなさい ” って言おうとしてる？
…… そんなん聞かへんで？笑」
紫耀くんはいつもの調子でふにゃって笑ってた。
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紫耀「誰より幸せにする自信あるから。」
” ちょっとは考えてみてや ”
そう言って、私の頭をポンポンと撫でた。
『紫耀くん …… ありがとう。』
紫耀「 ん。」
ちょっと照れながら笑う彼を
好きやったら幸せなんやろな。
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なんて 。
優しい紫耀くんを見て思った 。
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みーちゃん - 初めて、書かせていただきます。なんとも言葉で表せないぐらいキュンキュンしました！もし、良かったら続編お願いしたいです！ (2019年7月21日 22時) (
レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - このお話好きすぎて定期的に読み返して、もう数えきらないくらいよみました！！また機会があれば続編希望です！ (2018年3月29日 9時) (レス) id: 7eb0555a29 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - キュンキュンしますね はまってしまいました。 続きが気になります。 貴になりすぎて仕方ないです。 再開お願いします。 (2016年4月17日 21時) (レス) id: ecc91fd268 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーかちん(プロフ) - 政略愛すごくすごく楽しみだったので消されちゃってショックです(T_T)もう一回復活していただけませんか？？続き気になって仕方ないんです。もう一度再開お願いします！！！！ (2015年12月3日 14時) (レス) id: ded6c3b1ef (このIDを非表示/違反報告)
れいちよ(プロフ) - 政略愛とても楽しみにしていたのでとても残念です。消してしまった今でもとても気になって仕方がありません。再開してくれませんか？よろしくお願いします。 (2015年11月15日 0時) (レス) id: 20991d3c21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなひな
| 作成日時：2015年8月16日 22時
