先生！早く原稿上げて下さい！(土下座する勢い)

32、マシュマロ ページ32

　
　
　
ソファーは俺の居場所だ。



「このコ」は俺のワーキングデスク。



月刊Camelliaの3月号に、俺のプライベート空間を公開される気分だ。



真「僕は好きだよ、ギモーヴ。

シュワっとプニっとした感じ。

カラーもフレーバーも楽しいし。

玉森ちゃんの差し入れ、センス良いねえ。」



玉「綺麗でしょう。

ホワイトデーなので、映えそうなスイーツと真ヶ谷先生が撮りたかったんですよ。

フォークで食べるケーキより、摘んで食べられるような。

いつものデスクだとお仕事感出ますけど、今回はリラックスしたおやつタイムっていうシチュエーションですね。

食べてるショットも撮りたいです。」



真「食べてイイの？

どれにしようかな♪」



渉「リーフレットによりますと……

桃色のギモーヴはシャンパン・ロゼ、赤い粒々入りがチェリー&フランボワーズ、黄色がマンゴー、白がバニラ、ブラウンがチョコ、グリーンはピスタチオですって。」



真「イイねイイね♪」



三人だけで盛り上がっちゃって。



呉「何スか？ ギモ……？」



渉「ギモーヴですよ、ギ、モー、ヴ。

わかりやすく言うと、お洒落マシュマロってトコです。」



呉「ははぁ〜『ぎもーぶ』ですか。」



だから先生がやたらとマシュマロマシュマロ言ってたんだ。



呉「ふーん、美味そうっスね。」



棒読み。



高級マシュマロだろうが、たかがマシュマロじゃんよ。



マシュマロっつったら「お口の中に何個詰められるかな選手権」しか浮かばねえ。



勿論、マシュマロを限界まで詰め込む先生は、想像出来ない。



真「せっかくだから白いのイっちゃうね。」



キューブを一つ摘んで口へ。



敢えて白？



白いのは、玉森くん？



玉森くんを美味しく頂いちゃう？



　
　
　
　








玉「撮影終了です。

ありがとうございました。

先生、あとはお好きなだけ食べて下さいね。

それから今日使ったアヒルちゃん達は、月刊Camelliaから全部先生にあげちゃいまーす！」



真「イイの？ ありがとー♪」



マシュマロもアヒルも、もらってそんなに嬉しいとは思えないが……



やっぱり精神年齢3チャイだ。

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