37、月の雫 ページ37
K「味がある、かぁ……。
確かに、玄人が言われちゃいけないワードだわな。」
先々週と今週と、俺の何が変わったんだろう。
変化と言えば、一点。
タイスケを知る前の俺と、知った俺。
タイスケの指を知る前の俺のカラダと、知った俺のカラダ。
K「タイスケ……？」
果たして恋愛沙汰って、字に関係あるのかな。
俺の前に突然タイスケが現れて、すぐに消えていった。
状況は、出会う前に戻っただけじゃん。
元から存在しなかった人間だ。
でも俺のカラダは永遠に戻れない。
俺の身体には、タイスケの感触が未だにありありと残っていて……。
左耳に触れ、右手の指をじっと見る。
タイスケが消えた今、指と耳にあるゴールドだけが、俺の手元に残された「タイスケ」なんだ。
K「愛してる。
俺……お前じゃなきゃ……」
月の雫に導かれるように、俺の右手は自分自身を這った。
『ヒロミツさんが望むならもっと気持ち良く、もっと満足させてあげられるよ。』
あの夜、俺を甘く誘った声は、耳に残ってるだけなのか、たった今本当に聞こえたのか……
どっちかわからなくなってきた。
目を閉じたら、タイスケの感触をただ思い浮かべているだけのようで、しかし実際に触れられてるようでもあり。
不思議な感覚だった。
混乱の中で、俺は高まり激しく果てた。
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kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» こんばんは♪コメ返すっかり遅くなりすみません。私も太ちゃんが死んだままで良いのか、実はちょっと葛藤がありました。でもハロウィンのお話という事で、書家北山さんには太ちゃんの魂と永遠に仲良くして頂く事にしました。お見合い話ぜーんぶ断るんでしょうねえ(笑) (2018年12月2日 23時) (
レス) id: 28d794b9d0 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - きゅまぴさん(*´з`)完結おめでとうございます。最後までたいぴが又生き返るのではと淡い期待を抱きつつ‥でもヒロミツさんの中に宿るタイスケと二人の想いがこれまた愛おしく‥ふたりでひとつ･･の姿に幸せを感じています。切ない部分もあるけども癒されました( ;∀;) (2018年11月21日 18時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 美しい北山さんの字が味がある字になっちゃった(イイ意味で)(^O^) その味を加えたのはやっぱりタイスケでした。リアルの二人の字を見ても思うのですが、みっくんの字はスキが無い感じで、太ちゃんの字は一生懸命丁寧に書こうとしてるのが伝わります。 (2018年11月18日 19時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ったのはたいぴが北山ｻﾝの中に宿っているってｺﾄ??月の雫の片割れに…なんて思ってしまいました‥ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - と受け止めようとしつつ‥でまだもしかして‥と諦めが悪い私です‥ｼｮﾎﾞｰﾝ･･甦りを願って始めたバイトでそれよりも大事な人と出逢ってしまったこと･･こんなキセキが起こって尚且つ後悔までしたら･･っていうたいぴ･･愛おしいですね‥北山ｻﾝの字に味が加わ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyumapi
| 作成日時：2018年10月31日 23時
