4、色の無い朝 ページ4
夕べは狂ったように書きまくった。
無我夢中だった。
雨戸も閉めなかった。
古い家で雨戸も軋んで閉めにくいから、敢えて放置した。
そういう些事で集中力を削がれたくなかった。
それを母親も知っていて、アトリエには入ってこないし夕飯時に声を掛けにも来ない。
気付いたらすぐ外の庭が、闇からグレーがかった薄蒼緑に染まり始めていた。
アトリエは白地と墨色のモノクロの海になっている。
精魂使い果たした自分自身のように、屋内も屋外も色味が乏しい朝だ。
散らばり畳を覆う作品達は、テーマも字体もランダム。
今は出来映えの自己評価をする気力が残っておらず、取捨選択も出来ない。
今日はここでのレッスンが無いのを良い事に、放置を決める。
俺は空いている部屋の隅のスペースに、脱力して横たわった。
そのまま睡魔に飲まれ、昼過ぎまで目を覚まさなかった。
午後には、カルチャースクールのクラスを2コマ教えに行った。
終えると夕方だった。
K「腹減ったな。」
飯を食おうと、裏通りから更に細い横丁へ。
カウンターだけの焼き鳥屋を見付けて入る。
意外とこういう雰囲気の場所が好き。
お一人様でも居心地は悪くない。
普段なら数件ハシゴをするのだが、ジョッキのビールを一気流し込んだら、もう移動が面倒臭くなった。
K「大将、ハイボール！」
生のジョッキを飲み干して直ぐ様、次の酒に口を付けた。
一軒目で焼き鳥から〆の焼おにぎりまで頼んで、食事を済ませた。
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kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» こんばんは♪コメ返すっかり遅くなりすみません。私も太ちゃんが死んだままで良いのか、実はちょっと葛藤がありました。でもハロウィンのお話という事で、書家北山さんには太ちゃんの魂と永遠に仲良くして頂く事にしました。お見合い話ぜーんぶ断るんでしょうねえ(笑) (2018年12月2日 23時) (
レス) id: 28d794b9d0 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - きゅまぴさん(*´з`)完結おめでとうございます。最後までたいぴが又生き返るのではと淡い期待を抱きつつ‥でもヒロミツさんの中に宿るタイスケと二人の想いがこれまた愛おしく‥ふたりでひとつ･･の姿に幸せを感じています。切ない部分もあるけども癒されました( ;∀;) (2018年11月21日 18時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 美しい北山さんの字が味がある字になっちゃった(イイ意味で)(^O^) その味を加えたのはやっぱりタイスケでした。リアルの二人の字を見ても思うのですが、みっくんの字はスキが無い感じで、太ちゃんの字は一生懸命丁寧に書こうとしてるのが伝わります。 (2018年11月18日 19時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ったのはたいぴが北山ｻﾝの中に宿っているってｺﾄ??月の雫の片割れに…なんて思ってしまいました‥ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - と受け止めようとしつつ‥でまだもしかして‥と諦めが悪い私です‥ｼｮﾎﾞｰﾝ･･甦りを願って始めたバイトでそれよりも大事な人と出逢ってしまったこと･･こんなキセキが起こって尚且つ後悔までしたら･･っていうたいぴ･･愛おしいですね‥北山ｻﾝの字に味が加わ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyumapi
| 作成日時：2018年10月31日 23時
