13、絶対あり得ないレッスン ページ13
「僕に今後、字の上達のチャンスは……
うーん、どうですかねえ。
あるような、無いような。」
書に関わらない仕事なら、字ごときでそれほど人生は変わらないと思う。
最近は社会生活を営む中で、手で字を書く事も減った。
但し、どんな人間も上達するポテンシャルを秘めている。
老い先短いおじいちゃんおばあちゃんだって、生きて身体の自由が利く限り、日々精進だ。
しかし、やる気が無かったり機会を作ろうとしない人間に、上達は無い。
コイツはどうなんだ?
字が綺麗だったら良かったって口先だけで、練習する気は無いと見た。
俺が自分の職業を明かすと、その気があるヤツは大概「お習字教えて下さいっ」と、半分社交辞令でも言い出す。
「万が一にもチャンスがあるなら、教えて欲しいなって、思っちゃいました。」
あれ? やっぱりお前もか?
「でも……」
でも?
「それは出来ません。」
出来ないんか〜い。
K「どうして?」
アトリエもカルチャーもパンパンだし、個人レッスンも請け負っていないから、俺としては無理は無理なんだが、なぜお前の方が無理なのか、こっちが聞きたいよ。
「それは……すみません、忘れて下さい。」
K「手先器用そうだから、俺のレッスン受けたら伸びるかもしれないけどな。」
「それは絶対……無い。」
K「あ、そう。」
何だ? このイミフなやりとり。
普通俺のレッスン断る人、いないぜ?
やっぱり100%社交辞令だったか。
それとも修正不可能なくらい、よっぽどの汚文字な人なのかな。
まあいいや。
忘れてくれと言われたし、もうこの話題は終〜了〜
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kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» こんばんは♪コメ返すっかり遅くなりすみません。私も太ちゃんが死んだままで良いのか、実はちょっと葛藤がありました。でもハロウィンのお話という事で、書家北山さんには太ちゃんの魂と永遠に仲良くして頂く事にしました。お見合い話ぜーんぶ断るんでしょうねえ(笑) (2018年12月2日 23時) (レス) id: 28d794b9d0 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - きゅまぴさん(*´з`)完結おめでとうございます。最後までたいぴが又生き返るのではと淡い期待を抱きつつ‥でもヒロミツさんの中に宿るタイスケと二人の想いがこれまた愛おしく‥ふたりでひとつ・・の姿に幸せを感じています。切ない部分もあるけども癒されました( ;∀;) (2018年11月21日 18時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 美しい北山さんの字が味がある字になっちゃった(イイ意味で)(^O^) その味を加えたのはやっぱりタイスケでした。リアルの二人の字を見ても思うのですが、みっくんの字はスキが無い感じで、太ちゃんの字は一生懸命丁寧に書こうとしてるのが伝わります。 (2018年11月18日 19時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ったのはたいぴが北山サンの中に宿っているってコト??月の雫の片割れに…なんて思ってしまいました‥ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - と受け止めようとしつつ‥でまだもしかして‥と諦めが悪い私です‥ショボーン・・甦りを願って始めたバイトでそれよりも大事な人と出逢ってしまったこと・・こんなキセキが起こって尚且つ後悔までしたら・・っていうたいぴ・・愛おしいですね‥北山サンの字に味が加わ (2018年11月17日 20時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyumapi | 作成日時:2018年10月31日 23時