9、眠りを売る男 ページ9
ヒ「私の手持ちの中の一つでも、何か良い物が見付かれば幸いです。」
タ「そうであるな、せめて一つでも……。
何でも手に出来る私が、今唯一手に出来ない物、それは眠りなのだ。」
ヒ「それをどうにかして差し上げたいと、馳せ参じた次第です。
さあ、お先にお部屋へ。
ベッドでお楽になさっていて下さいませ。
私はお風呂を落として、後から参ります。」
ヒ「風呂掃除？
そんな事ミヤタが目覚めてからすれば良い。」
ヒ「いえいえ、あくまで私の商品のプレゼンでバスを使わせて頂いたのです。
後始末までが私の業務です。
お客様の御自宅内でお借りした場所は、原状復帰させませんと、セールスマンとしては失格です。」
タ「良い心掛けであるぞ！
その方、益々気に入った。」
ヒ「私がお掃除をしている間に、アロマに包まれ御一人でリラックスされましたら、もしかして睡魔がやって来るかもしれませんよ。」
タ「どうかな……まあ何でも試してみる。」
ヒ「王子様、お待たせ致しました。
如何でしょうか。
ルームフレグランスの感じは？」
タ「悪くない。
でも全く眠くない。」
ヒ「あとは、ミヤタ様が飲まれたサプリしかございませんよ。
どうされますか？」
タ「ミヤタには即効性があったな。
アロマのお陰もあるのか、そこで転がって、正体無いくらい眠りこけている。
私にも効くだろうか。」
ヒ「お試しにならないと何とも。」
タ「わかった。
少し多目に出してくれ。
それから、ミニバーから水も。」
ヒ「かしこまりました。」
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kyumapi(プロフ) - KANONさん» おおきにー(笑) コメ頂いていたのに通知を見逃していたようで、コメ返遅くなり申し訳ございません。タイスケ王子のキャラ崩壊が心配だったのですが、楽しんで下さってありがとうございます。脳内妄想に任せて変な設定のお話ばかり書いていますが宜しくお願い致します。 (2017年12月17日 10時) (
レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
KANON - おもろいでー！ (2017年11月25日 22時) (レス) id: 6dd2a32e49 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - かみりーなさん» コメありがとうございます。楽しんで頂けて嬉しく思います。シリアスな長編だとオール台詞は本当に難しいでしょうね。本作は楽しく試行錯誤しながら書きましたが。これからも独自路線で自由にいきますが、宜しくお願い致します。 (2017年10月8日 16時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - たいちゃんらぶさん» ブラックなミヤタが好きなのでこんな感じの終わり方になりました。でも恋愛は、帰ってこいハヨ〜！っていうくらいが一番楽しいのかもしれませんね。セールスマンヒロミツもきっと旅先で王子を想っていることでしょう。 (2017年10月8日 16時) (レス) id: 5354a3525d (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - mi-chanさん» こんにちは♪不眠心配ですね。太ちゃんはファンが常に何かと気にかけたくなる陰の部分を持っていて、それも彼の色気に繋がっている気がします。そこがみっくんの陽の部分にしっくりハマり絶妙な萌えを引き出すので、やっぱ藤北サイコーとなります(←結局コレ) (2017年10月8日 15時) (レス) id: 28d794b9d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kyumapi
| 作成日時：2017年9月29日 23時
