ねえ……俺じゃ、ダメ？〜Reset/Break up/Try/Reset〜

25、No brainer (TF) ページ26

　
　
　
「玉も大きくなったね。」



……と思わず言いそうになって やめた。



あっぶな！



今この体勢で「大きくなった」は、玉にまた下ネタって言われる。



T「話聞いてくれてありがとね。

これからもヨロシクお願いします。」



玉の腕が解かれた。



T「じや、玉ちゃんバイバイキーン、デス。

ちょ、玉ちゃんバイバイ金は下ネタかな？」



F「どーでもエエわ！

『キン』違いだろ。

寒いから早く帰りなさい。

あったかくして寝ろよ。」



というわけで、これからは表の玉ガヤ裏の藤北って事で、俺の中では一件落着です。



殻を破って物事を新たに始めるには、産みの苦しみも必要で。



引き換えに、背中を預けても良いと思わせてくれる玉に、改めて出会えた。



キスマイを守りたいのに、それほど強くない自分も思い知らされたけど、一人で背負う必要も無かったんだね。



玉ともミツとも表に裏に繋がれてたら、きっと俺は頑張れる。



閉じない事が正しいのかもわからないまま、ここまで走ってきたけど。



悩んでも、閉じなくて良かった。



このまま行ける所まで行ってみよう。

　
　
　
　
　






『No brainer』
　
　
　
　
　







悩むにも及ばないコト。



ふわりと歌う玉の高音は、玉お気に入りのカシミヤのコートのようで、俺を心地良くさせるのにじゅうぶん優しい。

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