12、Going left right (FK) ページ13
回されたミツの手が熱い。
あの日の玉の手は氷のようだった。
『寒い時は人肌が一番。』
ちゃんと温めてあげたかったけど、俺の腹もすっかり冷えちゃってたな。
K「ふううアッチィ……もうシャツ要らなくね？」
ミツの前髪の生え際にうっすら汗が浮かんでる。
ヤバ……
指で掻き上げ、クシャクシャに乱した。
そこからワケがわからなくなった。
俺達は登り慣れた山を、手を取って登っていく。
諸事情で足が遠のいてはいたけれど、頂上の眺めは裏切らない。
他のどの山のてっぺんより、高みが突き抜けてる。
ゴメン、玉。
俺は心地良かった日常が忘れられない。
またそこへ何度でも、ミツと登っていきたい。
『ガヤは永遠に俺の2コ上だよ。
死ぬまでお兄ちゃん。』
『ずっとカッケエお兄ちゃんでいてよね。』
俺は、玉が思うほど強いお兄ちゃんじゃないみたい。
13、Going left right (FK)→←11、Going left right (FK)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kyumapi(プロフ) - ももすけぴぃさん» こちらこそです! 藤北は最強だけれど玉ガヤも良いよね、と前を向けたら良いなと思っています。やはり今後もライブは楽しみたいので。二人の並びはホンマに美ですし。それでも藤北の暴力的とすら感じる魅力は、胸に残り続けるでしょう。忘れる必要も無いですよね。 (2月27日 0時) (
レス) id: bd322b6213 (このIDを非表示/違反報告)
ももすけぴぃ - 玉北のキャラと、カシミアのコートやわんこの例えが最高でした。下ネタも思わず吹き出しました。テーマが重いのできゅまぴさんのお気遣いですよね。納得の結末で泣きながらニマニマしました。救いをくださってありがとうございました。 (2月25日 15時) (レス) id: 58787471ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kyumapi
| 作成日時：2024年2月12日 19時
