6、確認の理由 ページ10
唇同士の交差がどんどん深くなって
すぐにお互いのカラダが
たかぶってきたのがわかる。
フジガヤのソレを感じる度、
興奮する以上に、俺は安心するんだ。
フジガヤが……フジガヤのカラダが、
俺を欲してくれている事に。
俺が、今日もその対象である事に。
愛し合う行為とは、
単純に愛し合う以上に
愛を確かめ合う行為なんじゃないか、
と俺は思う。
俺達みたいな関係性なら尚更無意識に
毎回確認してしまうんじゃないか？
住んでる所は近いし
勤め先も同じ企業なのに、
まるで遠距離恋愛をしているみたいな
不思議な関係だ。
距離だけじゃなく時差まであって、
勤務時間も噛み合わなくて
おいそれと連絡も取れない。
会いたくてたまらないのに、声すら
聞けない夜は数え切れないほど。
だから、まずはフジガヤのキスの
熱量を測る所から、始まるんだ。
そして、フジガヤがカラダごと
たかぶってくれて、
それを自分の五感を駆使して確かめて、
やっと安心する。
この流れもワンパターン。
K「電気、消す？」
F「イイよ、消さなくて。」
そんな俺のねちっこい確認作業を、
フジガヤは少しうざったそうに
眺めてるし、眺めてるフジガヤを
俺も眺めてる。
ちょっと恥ずかしいけど、
フジガヤが消すなって言うなら
明るいままで。
やっぱりフジガヤだって、
フジガヤに夢中になってる俺を
確認するのが好きなんだよ。
……つまりは、俺達
愛し合ってるんだって事。
しかし、フジガヤと時空を隔てたら
隔てた分だけ、
その安心感は擦り減っていって、
次会える時まで不安な気持ちは
解消しない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 354人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kyumapi(プロフ) - 蜜柑さん» わーん(ToT)蜜柑様何という勿体無いお言葉、ありがとうございます。ちょこちょこ以前の作品のエピが登場しておりまする。今回書くにあたって私も読み返してみたのですが、お互い結構長い事ここで書いていますね。過去作で採用したネタも古くてビックリ笑 (2021年7月8日 13時) (
レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - きゅまぴ様、お久しぶりです！めちゃくちゃ大好きなシリーズ((*ﾟ∀ﾟ))まさかさらにその後のお話が読めるなんて…！ありがとうございます！！このシリーズ大好きでまた最初から読んじゃいました！！ありがとうございます(*^^*) (2021年7月6日 11時) (レス) id: 8d3125b57e (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - 藤蜜さん» いつもありがとうございます！本作でもイチャイチャラブラブなFKを書いていきます。妄想するのは自由ですもんね。妄想する事によってリアルのFKもより好きになってしまうから、不思議です。 (2021年6月10日 19時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
藤蜜(プロフ) - 今回も楽しみに読みます(*･ω･*) (2021年6月9日 21時) (レス) id: 4001ada5be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kyumapi
| 作成日時：2021年6月9日 20時
