ジェラスなハニーにTOUCH＆GO！

43、正解の理由 ページ47

　
　
　
チェックインを済ませ、
エレベーターに乗り込んだ。


観覧車とも飛行機とも違う、
俺達は垂直方向に上昇していく。


上昇角度に1°の遊びすら無い。


エレベーターの中でも唇を合わせた。


すぐに部屋に着くのに、
我慢出来なかった。


急ぎ足で廊下を進む。


カードキーを差し込んで、
ドアを開けて……


K「ふふ、やっと二人きりだね。」


ドアが閉まった瞬間からは夢中だった。


夕べなりふり構わず、フジガヤが
ギリギリのライン超えてたら、
社会人としてアウトだったけど、
もう大丈夫。


どんなに息を荒げても、
キスの音が鳴っても、
元気になっちゃっても大丈夫。


手に持っていたユニ◯ロの紙袋が
落ちて床に転がった。


F「ベッド行こうか？」


K「ん……早く……連れてって。」


ホラ、やっぱ洋室にしといて正解。


ちょうど、足が
ガクガクしてきたところだ。


崩れ落ちそう。


これ以上立ってられないよ。


K「キスから先、あるよね？」


F「さあ……どうかな。」


良く言うわ。


さっき「我慢出来なーい」とか
言ってたのに、意地悪な笑顔を見せた。


K「無きゃ困る。

ゴー・アラウンドも
タッチ・アンド・ゴーも、
もう飽きた！」


ましてや、俺以外のヤツに
ダイバートなんて、絶対許さねえ。


フジガヤは俺のモンだよ。


F「あはは、ちゃんとあるよ。

俺を誰だと思ってんの？」


今度はドヤ顔？


F「シンガポールはキムラさんが
いらっしゃったから
副操縦士ポジだったけどね、
俺もちゃんとキャプテンの資格持った
パイロットだよ。

今日は『引き返し』は無し。

『進入』開始したら、
一発でキメるからね！」


俺はフワリと抱き上げられ、
ベッドに降ろされた。


一発と言わず、二発でも三発でも
キメてくれちゃってイイんだぜ？

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