ジェラスなハニーにTOUCH＆GO！

40、もう一回の理由 ページ44

　
　
　
タッチ・アンド・ゴーの後
機体はずっと上空で旋回中。


俺という滑走路は、
フジガヤキャプテンの
再アプローチからの進入、
待ってまーす。


ンフフ、「進入」って、
ちょっとえっちぃ響き……


K「ヤベっ」


今日帰ってからの展開を想像して
カラダがギュッとなった。


クソ、収まれ！


みんなと朝風呂行けなかったら、
フジガヤのせいだ。
　
　
　
　








2「車は僕が成田まで返却しときます。

ミヤタさんが付き合ってくれますから、
お気遣い無く。」


俺達は都内のターミナル駅まで
送ってもらった。


ナ「わりぃな、
二人に返却任せちゃって。」


M「いえいえ、わがまま言って
飛び入りで旅行に参加させて頂いたの、
僕達ですから。

ありがとうございました。

すんごく楽しかったです。

温泉でイレギュラーの疲れも
吹っ飛びました。」


ナ「だから、ソリャ若いからだって。

最近深夜フライトの翌日は
シンドイもんなぁ」


キ「ここからタクシー乗って帰ろう。

じゃ、みんなお疲れ。

Good Luck！」


やっと出ました、
キムラさんのGood Luck。


K「じゃ、車の返却頼むわ。」


2「大丈夫ですよ。

お疲れ様でしたー」


キムラさんとナカイさんは
タクシー乗り場へ向かった。


K「さてと。

俺達、どうする？」


地下鉄で帰ろうか。


この時間ならすいてる。


キャリーバッグを引いてても、
人に迷惑はかけない。


F「もう一回、旅に出ちゃおうか。

イレギュラーで休日1日増えたし。」


K「え？」


F「二人でどっか行きたいって
言ってたよね？」


フライト中に確かに言ったな。


まだ覚えててくれたんだ。


K「行きたい！」

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