ジェラスなハニーにTOUCH＆GO！

39、言えなかった理由 ページ43

　
　
　
布団の中のカクシゴトだから、
どんなに暑くても布団は剥げない。


せっかく風呂に入ったのに、
全身汗ダクになった。


浴衣までビショビショになっても
構わず、フジガヤの唇を何度も求めた。


どんなにまみれても、
明日の朝また風呂に行くからイイや。


F「えっち我慢してるキタヤマの顔も
超絶見てみたいんだけど、
俺も我慢する。」


お互い我慢だねー


でも我慢した分、
後でもっともっとスンゲェ事が
待ってるハズだよ。


今は最後まで行き着かなくても。
　
　
　
　








翌朝。


起きたら、
ちゃんと自分の布団の上だった。


寝落ちた俺を、フジガヤが
こっちに押し戻したんだな。


そういうトコ、抜かり無い。


フジガヤは、夕べキタヤマとは
何もありませんでしたよーと
言うようなポーカーフェイスで、
キムラさんとナカイさんに
「おはようございます。」と言った。


ナ「おっはー」


俺は、ナカイさんに睨まれないか
ちょっとビクビクしてたけど、
「キムラ〜、朝飯前に朝風呂行くべ。」
と言ってナカイさんは出て行った。


M「仲良しだね、
キムラさんとナカイさん。」


2「ですよねー

僕も一緒に行くって、
言えなかったですもん。

ナカイさんの無言の圧がスゴくて。

朝御飯食べてから後で
四人で行きましょうよ。」


K「そうだな。」


きっとバレて……ない……と、
思っておこう。


バレないように頑張ったもん。


フジガヤは、夕べ二人で
イチャイチャしちゃったのが
照れ臭いのかな。


一人窓際に座り、敢えて俺達から
距離を取ってるように見えた。


ねえ、マンションに帰ったら、
二人きりになれる？


そうしたらキス以上のコト、
シテくれる？


俺のカラダ、
隅から隅まで触れて愛してくれる？


朝からそれで頭いっぱいだよ。


朝食を食べてても
フジガヤで頭いっぱいだった。

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