36、凌駕する理由 ページ40
K「ダメダメ！
ナカイさんが……」
F「シーッ、ジタバタすんな。
大人しくしろって。」
K「でも……」
F「うるさいよ。
ちょっと黙ろうか。」
K「？！」
あ……まさかの……
フジガヤは暴れる俺を抱きしめ、
唇を優しく塞いだ。
こここここれはまさかの……
チュー……
K「ン……ふ……フジ……
ちょ、ちょっと待ってよ。」
一旦唇を離し、フジガヤの胸に
顔を押し付けて息を整える。
でもすぐにまた欲しくなった。
もう拒否する気は吹き飛んでる。
F「音は立てちゃダメだよ。」
キスが深くなり過ぎないように、
気をつけなきゃ。
F「暴れるのもダメ。」
旅館の布団カバーは糊が利いてて
ハリがあるから、動くと無駄に
ガサガサいうんだ。
息を荒げないよう、音を立てないよう、
暴れないよう、必死で堪える。
思わず、フジガヤの浴衣の肩を
キュッと握りしめてる。
ナカイさんもフジガヤも
ダメダメばっかり言って〜
人間ダメって言われたら、
萌える生き物でしょ。
もっと冷静でいたいのに、フジガヤが
髪や背中をそっと撫でてきて、
キスだけでトロけそうだった。
幸せ。
でも……良かったの？
K「キスは二人きりの時にって
言ってなかった？」
F「誰も見てないもん。
それに、この布団の中では
二人きりだよね。」
フジガヤ的には、見られてなきゃ
何もしてないのと同じってスタンスか。
確かにフジガヤの背中に
俺はすっぽり隠れてる。
それに、部屋は真っ暗。
全ては闇の中だ。
周りを気にしながら、布団に隠れて
二人で小声で囁き合ってるのだけで、
コーフンする。
コレじゃぁ座席で毛布かぶって
モソモソしてる、深夜便のカップルと
一緒じゃん。
俺も飛行機を降りたら、
欲が理性を凌駕するって事だ。
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kyumapi(プロフ) - 蜜柑さん» わーん(ToT)蜜柑様何という勿体無いお言葉、ありがとうございます。ちょこちょこ以前の作品のエピが登場しておりまする。今回書くにあたって私も読み返してみたのですが、お互い結構長い事ここで書いていますね。過去作で採用したネタも古くてビックリ笑 (2021年7月8日 13時) (
レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - きゅまぴ様、お久しぶりです！めちゃくちゃ大好きなシリーズ((*ﾟ∀ﾟ))まさかさらにその後のお話が読めるなんて…！ありがとうございます！！このシリーズ大好きでまた最初から読んじゃいました！！ありがとうございます(*^^*) (2021年7月6日 11時) (レス) id: 8d3125b57e (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - 藤蜜さん» いつもありがとうございます！本作でもイチャイチャラブラブなFKを書いていきます。妄想するのは自由ですもんね。妄想する事によってリアルのFKもより好きになってしまうから、不思議です。 (2021年6月10日 19時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
藤蜜(プロフ) - 今回も楽しみに読みます(*･ω･*) (2021年6月9日 21時) (レス) id: 4001ada5be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyumapi
| 作成日時：2021年6月9日 20時
