ジェラスなハニーにTOUCH＆GO！

23、プロ意識欠く理由 ページ27

　
　
　
F「台風が予報通りのコースなので、
早めに着陸前のサービス終わらせて、
ベルトサインONとの事です。

かなりの揺れがあるはずだから、
物品の収納と着席を
確実にお願いします。

全クルーにお知らせ下さい。」


K「それなら、コックピットから
オールコール(全ステーションの
インターホンへのコール)したら
良いじゃん。」


F「副操縦士からチーフパーサーに、
直接口頭で説明して来いって。

ちょっと気を遣う着陸になるから、
ついでに一旦
リフレッシュして来いって。

キャプテンが。」


はいはい、キャプテンがー
キムラさんがー……


俺はフジガヤに背を向けた。


客席から回収してきた紙コップや
プラカップを重ね、
ゴミ箱に捨てていく。


K「サービス時間の前倒しと
ベルトサインの件、了解致しました。

周知します。」


背中で答えた。


プロ意識に欠けてるのは重々承知。


でもこの俺がプロ意識を
欠いている理由、わかってよ。


F「きっとね、キタヤマとちゃんと
コミュニケーション取って来いって、
そういう意味なんじゃない？

何だかキタヤマが突っかかってくるから
さっき痴話喧嘩がどうのとか、
誤解されてたみたいだよね？」


フジガヤが不意に俺のケツを
ペロンと触った。


K「えっ？！」


キムラさんの言うコミュニケーションて
そういう意味じゃないと思うが？


誰かに見られたらマズいって、
自分で言ってたくせに何だよ。


キムラさんに言われれば触るのかよ。


K「バカ、えっち！

キムラさんからのミッションでも、
ギャレーはダメ！」

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