41、唇 side-K ページ43
F「コレが欲しくてたまらなくなってる、とか。」
拒否なんか出来なかった。
F「さっきから、俺の唇ば〜っかガン見してるね。」
好きなように奪って下さいと言わんばかりに、俺は素直に自分の唇を差し出してしまう。
F「欲しいなら、オネダリしてみ？」
K「お、俺からです……か？」
F「そうだよ、自分で言ってみろ。」
心臓がバクバク暴れて、口から飛び出そうだ。
K「あの……あの〜……
……チュウ……を、下さい。」
魔法にかかったように、呟いてしまった。
F「しょーがないな。
震えながらそんなに可愛く言われたらさ。
プフフッ」
その笑い方も好きだから困る。
F「チュウしてやるから。
でもここ出たら『マハラジャ様』に戻れよ。」
K「ん〜……」
重なった瞬間から夢中になった。
顔は未だ見せてはもらえないのに、声と香りと唇の感触は知っていて……余計に俺を夢中にさせた。
持っているグラスからシャンパンがこぼれ、俺の膝がシュワシュワ言ってるが、どーにも出来ない。
キスをやめたくない。
唇を繋げたまま、彼は俺の手からグラスを取ってそっとテーブルに置いてくれた。
あれ？……あれれ？……優しい？
キスも優しかった。
彼の中の「紳士」は皆無じゃないらしい。
ここで乱暴に食まれてたら俺はもっとゾクゾクきて、今夜マハラジャキャラを捨ててしまいそうだから、ちょっとした気遣いだったのかも。
F「もう落ち着いたか？」
K「うん。」
本当は全く落ち着いちゃいないが、沢山の指名客が俺を待ってる。
F「しかしこのドラキュラコス、もう着れないな。」
シャンパンをこぼしてベトベトだ。
K「ドラキュラじゃなくてもイイや。
普段の格好と設定からして、仮装みたいなモンだから。」
クローゼットから赤ジャケを1着選んで、取り出した。
K「やっぱりドラキュラよりこっちの方がしっくり来るわ。」
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kyumapi(プロフ) - 仙花さん» こんばんは(・∀・)励みになるコメをありがとうございます。マハラジャ様からのキャラ変を感じて頂きたく、甘〜く可愛くオネダリさせてみました。Fさんの前だけでふにゃふにゃになるKさんて、何か良いですよねー (2020年11月11日 22時) (
レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
仙花(プロフ) - こんばんは。チュウをねだるみっくんが可愛すぎて何度も何度も読み返しております///二人はどうなるんだろうと楽しみでたまりません！きゅまぴさんの作品は設定も展開も心を掴まれております！ (2020年11月11日 20時) (レス) id: 2aaffd79e4 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - まゆさん» こちらこそありがとうございます。マニアックなほどにKさんを愛するFさんを妄想するのが楽しくて、書いております。書いてる私がマニアックなのでしょーね!(もうバレてますね) チャパティ〜〜♪ (2020年10月28日 20時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - きゅまぴさん、返信ありがとうございます。Fさん、期待してますよー。Fさんの変態ぶりが大好きです。F担なんでなんでも受け入れる覚悟はあります。「チャパティ」最高でした！！ (2020年10月27日 20時) (レス) id: 05307fbbe2 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - まゆさん» コメを頂き、またいつも私の作品を読んで下さっているとの事、ありがとうございます。変な設定ばかりでスミマセン。新作もやっぱり変な設定です(笑) 今日からFさん出てきますよー Fさんの役柄もお気に召して頂けますように。 (2020年10月27日 19時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyumapi
| 作成日時：2020年10月25日 23時
