36、前髪 side-F ページ38
F「顔の次はこっちだ。」
膝をポンポンと叩く。
K「じゃ、脱いでくれる？
俺の履いてきたスエット、ここのクローゼットに入れてるんで貸してやるよ。」
何でお前の履いてきたスエットを、客が穿かなきゃならんのだ？
無神経にも程がある。
F「脱ぐのは嫌。
他人のスエットも嫌。」
K「はあ、そうっスか〜」
F「拭いて。」
K「この……まま……？」
F「そう、このまま。
ホレっ」
濡れたおしぼりを数本まとめて投げてやった。
どうだ？
普段ナンバーワンだマハラジャ様だとかチヤホヤされてるのに、今夜俺に命令される気分は？
お前は俺の前に跪き、召使いの如く俺のパンツを必死に綺麗にするんだ。
おずおずと、俺の膝の間にはまり込んできたナンバーワン。
K「じゃあ……失礼シャス。」
そんな風に荒く拭かれたら服が傷みそうな気がしたし、第一穿いたままじゃ完全に綺麗にはならないような気がしたが……
相変わらず無神経にゴシゴしている姿に、釘付けになった。
振り払えない。
洗顔で濡れてしまった前髪を、額で揺らしている。
ちょっと唇を尖らせて、顔を近付けて。
F「う……」
K「サーセン、痛かったっスか？」
F「いや……」
痛くはない。
低い位置からの上目遣いが、濡れた前髪の間から覗いてる。
そうだ、その目だよ。
ズキュンと撃たれた。
今すぐ手荒く、前髪をぐいと掴んで掻き上げて、顔を全開にしてやりたい！
もう限界だ。
頭が沸騰しそう。
F「もうイイや。」
K「まだ拭いた方が……」
F「もうイイんだってば！」
俺は尚も俺の膝に張り付くナンバーワンを、引き剥がす。
F「帰ってクリーニングに出すから。」
K「そうっスか。
クリーニング代、領収書取っといて下さいよ。」
F「ああ。」
クリーニング代はどうでも良い。
ケチるほどの事じゃない。
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kyumapi(プロフ) - 仙花さん» こんばんは(・∀・)励みになるコメをありがとうございます。マハラジャ様からのキャラ変を感じて頂きたく、甘〜く可愛くオネダリさせてみました。Fさんの前だけでふにゃふにゃになるKさんて、何か良いですよねー (2020年11月11日 22時) (
レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
仙花(プロフ) - こんばんは。チュウをねだるみっくんが可愛すぎて何度も何度も読み返しております///二人はどうなるんだろうと楽しみでたまりません！きゅまぴさんの作品は設定も展開も心を掴まれております！ (2020年11月11日 20時) (レス) id: 2aaffd79e4 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - まゆさん» こちらこそありがとうございます。マニアックなほどにKさんを愛するFさんを妄想するのが楽しくて、書いております。書いてる私がマニアックなのでしょーね!(もうバレてますね) チャパティ〜〜♪ (2020年10月28日 20時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - きゅまぴさん、返信ありがとうございます。Fさん、期待してますよー。Fさんの変態ぶりが大好きです。F担なんでなんでも受け入れる覚悟はあります。「チャパティ」最高でした！！ (2020年10月27日 20時) (レス) id: 05307fbbe2 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - まゆさん» コメを頂き、またいつも私の作品を読んで下さっているとの事、ありがとうございます。変な設定ばかりでスミマセン。新作もやっぱり変な設定です(笑) 今日からFさん出てきますよー Fさんの役柄もお気に召して頂けますように。 (2020年10月27日 19時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyumapi
| 作成日時：2020年10月25日 23時
