「Hi ナマステ Hello、ようこそラトナラジュ東京へ！」(前編)

15、ストレス　side-F ページ17

　
　
　
F「どぉでもイイかぁ……」



それより「ラトナラジュ」の検索結果で引っ掛かってきたのは……



F 「ホストクラブじゃん！」



「ラトナラジュ東京」だってさ。



F 「コンセプトはインド……」



でしょうねー



「ラトナラジュ」でコンセプトが中世のヨーロッパとかだったら、オカシイ。



F 「最近はこういうコンセプト型で、独自色を出すのも大事なんだろうな。」



それはアイドルだって同じだ。



現にウチのグループ。



その中で俺も、俺自身に割り当てられた「コンセプト」に従い、仕事をしてるようなもんで。



F 「でも最近ちょっとくたびれ気味なんだよなー

下半身も元気無いし。」



元気無いどころか、どうもソッチの欲に乏しいのだ。



これじゃあえろ担当の名が泣く。



そういう風に自らプレッシャーかけるのが、良くないのかも。



F「やっぱストレスかな。

俺を癒して元気をくれる人、どこにいるんだろ。」



ブツブツ言いながら、何と無しに「ラトナラジュ東京」をクリックしてしまった。



HPのトップに、ドドーンと表示されたナンバーワン。



F「うわ……」



見た者全員を蕩かすような、愛くるしい笑顔だった。



F「コイツ、絶対自分が可愛いって思ってるだろ。」



俺にはわかる。



俺はアイドルだからな。



一体何歳なんだろう。



見方によっては小学生にも見えるし、大学生と言われれば大学生にも見える。



しかし、だいぶ大人な可能性もある。



アイドルには、結構な年齢のガチなスーパーショタ顔が、存在する。



ウチの事務所なら珍しくない。



わかってるのに……俺とした事が……年齢不詳の童顔に一発でやられた。



F「うーん、見た目ドストライク！

性癖に刺さりまくり。」



くりっくりなお目々の上目遣いにあざとい笑顔で、平身低頭サービスするんだろ？



客はタマランだろうね。



F「てか、俺がタマランわ！」

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