Episode 10 ページ12
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N「これで汗が引くはず、その薬も飲んで」
ジェイコブの首に薬を塗り終え、
渡された錠剤を言われたまま飲み込むと、少しして体調が良くなってきたのか汗も引いていた
『良かった、だいぶ顔色も戻ってきたわ。ニュートの薬はとても効くの』
隣で安心したように微笑むAに、ジェイコブは本当に優しいね、と笑い返した
そんな2人をよそに大きな包丁を取り出したニュートは、これまた大きな肉を手際良く切り、バケツに入れていく
N「持ってて」
J「おおうっ、」
『…その綺麗なのは何?』
N「
『?えぇ』
N「こいつの毒は、正しく薄めれば薬になる。悪い記憶を消してくれるんだ」
ニュートはやんわりとAを自分の後ろに移動させると、
J「うおっ、!」
大きく羽を広げたそれは、何回かバタつかせると直ぐにニュートの手元に吸い込まれて行った
N「…ここで放し飼いはまずいよね」
『…ふふ、そうね』
なぜニュートがジェイコブに向けて飛ばしたのかを分かったAは、後ろで小さく笑った
・
小屋を出ると、そこに現れた景色は素晴らしいほど美しく、広大だった
Aは学生時代の頃に魔法動物の世話を手伝っていたが、所詮学生が出来ることは少ない。
…まさかトランクの中に、こんなにも魔法動物達が伸び伸びと暮らせる場所を作るなんて、
N「おいで」
雷雨が響く中、空からバッサバッサと大きな翼で降りてくるサンダーバードに、感動したように目を瞬かせた
N「助かったよ、お前が逃げてたら一大事だ。彼のためにアメリカに来たんだ」
そう言ってこちらに振り向くニュート
N「故郷に返すため」
見たことの2人に警戒したのか、サンダーバードは声を出し威嚇した
N「あっ、近づかないで。人見知りなんだ」
『えぇ、わかったわ。…名前はあるの?』
N「フランクって名付けてる」
『フランク…驚かしてごめんなさい。素敵な名前ね。…あなた、とっても綺麗』
敵意が無い事を示すように両手を後ろで組み、あまり近付かないように注意を払ったAは、
目の前の素敵な魔法動物に、しっかりと目を合わせて話しかけた
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キリが悪い…
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リサ - とてもおもしろいです!黒の魔法使いの誕生も見たいです。続き楽しみにしています! (9月13日 21時) (レス) @page6 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
Ao/アオ(プロフ) - とても面白かったです!引き込まれました!!!続きが読みたいと思いました、作者さんのペースで続編書いてくださったら嬉しいです! (2022年4月24日 8時) (レス) id: 28a3b333e4 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 続き!とても!楽しみ!です!!応援してます! (2022年4月18日 1時) (レス) @page39 id: 2b80c6aa46 (このIDを非表示/違反報告)
うり(プロフ) - 最高です!大好きです!続編と番外編楽しみにしてます! (2022年4月15日 21時) (レス) id: a53454f4d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編と番外編、楽しみにしてます!!! (2022年4月11日 22時) (レス) id: 84c4dc198a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あか | 作成日時:2019年2月11日 19時