【文スト】歴代最年少幹部は太宰さんの妹のようです。2

・ ページ36

〜天の声side〜


A：ﾊｧ…ﾊｧ…



一体、Aはどれくらい暴れていただろうか。

一体、中也はどれくらいAの間に割って入り、弾き返されていただろうか。




2人とも、傷だらけだった。

2人とも、たくさんの涙を流していた。



Aは、今まで溜め込んでいたものを一気に放出するように一晩中暴れ続けた。

一通り暴れまわり、ふっと心にブレーキがかかったらしく、急に落ち着いた。







A：中也兄…ｳｯ…うわぁぁぁんっ！！






Aは堪らず、中也の胸に飛び込み泣き始めた。

今まで、Aは何度も泣いてきた。
強そうに見えて、実は、とても弱く、繊細な心の持ち主であるA。

しかし、耐えきれず泣く時は、いつも声を押し殺して泣く。


泣きながも、周りに迷惑をかけてはいけないという気持ちがAの中にあるのだろう。





今日は、声も涙も枯れるまで、中也の胸に縋り、泣き続けた。

Aに相当余裕がなかったこともあったのだろうか。Aが大声をあげて泣くのは後にも先にもこれ1回きりだったそうだ。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
お久しぶりですーー！！！


テストも三日後に迫ってまいりました(10/18.19)


1日1回更新はまだ難しいです、ごめんなさい(TT)




蒼爽

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す