夢 ページ21
……ここはどこだろう
雪か降り積もっていてなんだかとても懐かしい
ふと、自分の姿に目をやる
体が、体が縮んでいる。
7歳あたりだろうか?、
走馬灯を体験するようなものなのかな
私は死ぬ、の、かな?
??「姉ちゃん!!!」
ビクリと体が動く
お姉ちゃん、そういう風に呼ぶのは家族の中でまひよしかいない
しかし声が幼い男の子の声だった
ゆっくり振り向くと
私より2歳ほど離れている小さい男の子が抱きついてきた
弟?「姉ちゃん!どこいってたんだよ!」
姉ちゃん…私の事だろうか…????でも私には弟なんて…
?「あぁ…A…!本当に心配したんだから…」
母親のような女性が泣きながら私に近づきそういった
でも私の母親というのはこんなに優しい人じゃない
私の帰りを待ち心配して泣いてくれた優しい人なんかじゃない
でも久しぶりに人に抱きつかれ久しぶりに人の温かさを感じ
同時に
優しさも感じた
ここはわたしの理想の世界だったのだろうか
私は普通の暮らしで普通に生きて普通の人生を送りたかったのか、
そう思うと複雑な気持ちになった
·
.
ここに来て6日ほどたって分かったことがある
父親がいない
私が居た所はまひよとわたしで腹違い、
つまり父親は同じだけど母親が違った
そしてまひよと私は同い年
そう、父は不倫をしていたのだろう。
あくまで憶測だけど。
もしかするとここはまひよと暮らす前の記憶なのかもしれない
私とまひよは気がついたら同じ家に居た
だけど5歳あたりの記憶を辿っていくとまひよという存在はいない
つまりコレは昔の記憶、なのではないか
そこから1ヶ月経つ頃には前まであった違和感も
何も無くなって
ただ幸せに暮らしていた
弟の名前が
広い海のように心が広い人になってほしい
私が提案した名前だそうだ
母の名前が
秋に光る月のように綺麗でいて欲しい
そんな思いが込められている素敵な名前だ
少しずつ
少しずつ思い出していった
ある日橋の先に待っている2人の所へ行こうと
歩こうとした
「さん!!!!!!」
誰かの声が聞こえた
「……さ…!!!!!」
聞いたことがある声、思い出せない。
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廣岡唯 - バッドエンドよろしいのなんか嫌だ (11月11日 18時) (レス) @page27 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (11月11日 17時) (レス) @page2 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - 切ないです。もう今、涙、めっちゃ出ています。 (2022年4月2日 0時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 早く続きが見たいです!よろしくお願いします🙇 (2022年4月2日 0時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 泣きました…まだ終わっていない。そう信じて更新を待ち続けます (2022年3月25日 1時) (レス) @page27 id: 5a944025c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米 x他1人 | 作成日時:2019年12月2日 17時