ハイライト yuuta.T

#43 ページ43

kiside






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ガゴン…。









自動販売機で一人寂しく飲み物を買う俺。









春の気配も感じられるが…


もう、夏と言ってもおかしくはない気温だった。









昨日は涼しいかったのに…。

と、春を惜しむ。








アイツなんの飲み物がいいんだ？


と、俺のコーラを片手に考える。









王道に午後ティー？


それとも、リンゴ？？









女子の飲み物とかしらねぇし。









ま、いいか。と、午後ティーのボタンを押した。








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冷たい飲み物片手に来た道を戻る。









この公園。

寂しくなった時の俺のたまり場である。









いつだって…。









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゛お、とちゃん…？…何処に行くの？゛






゛宏光…元気でな…゛









゛おとうちゃん────────゛









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怖いから…目を瞑るんだ。


怖いから…









目を見開けば…。



アイツが…見えた。









怖いから…俺は笑う。









笑えば…何もかも…。



忘れられる。









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その、一瞬が…おれの小さな幸せ。



自分の弱さを掻き消す…。









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ピタリとAの頬にくっつける。









貴「ひゃあっ！！」





間抜けな声を上げる君。









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北「スキあり」









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お父さん…

俺は…今…









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心から笑えていますか────────

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