公園 ページ9
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「 帰ろっか 。 」
「 あぁ 。 」
いつもの道を 、
いつもの空と歩く 。
「 耕大 、 公園寄っていこ 。 」
「 いいけど 。 」
いつもそんな事言わないのに 。
公園は 、 小さい公園で 。
空がブランコに座った 。
俺は- 。
すべり台に座ろ 。
「 どうしたの ? 」
「 Aちゃん 、 いるじゃん ? 」
「 … うん 。 」
不意に来るあの子の話は 、 心臓に悪い 。
「 その子ね 、 俺の元カノなんだ … 」
「 え ? 」
「 中2の冬から中3の夏まで 、 付き合ってた 。 」
初めて聞く話は 、
聞きたくない事ばかりだった 。
「 夏に 、 受験に集中したいからって振られた 。 」
「 え 。 振られたの ? 」
空が振られるなんて意外だった 。
「 うん 。 」
「 俺は 、 未練があって 。 」
「 必死で勉強して 、 ここに来た 。 」
全然 、 話が入ってこなくて 。
俺より空の方が先にあの子の事好きだったって事 ?
中学の頃 、 俺が知らない間にそんな事があったの ?
「 正直 、 また告ろうと思ってた 。 」
「 だけど 、 Aの幸せそうな顔見てたら 」
「 なんにも言えなくて 。 」
「 ごめん 、 耕大 。 」
俺は 、 多分驚いたまま固まってるんだろうな 。
なんで隠してたんだよとか
格好良い事は 、 言えなくて 。
つい 。
「 俺もあの子が好きだよ 。 」
って 、
張り合うみたいに格好悪い事言ってしまった 。
「 耕大くん 、 空 ? 」
聞き慣れた声が聞こえたのは 、
そのすぐ後 。
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作者名:#渡邊 彩華 | 作成日時:2017年8月3日 11時