言う通り36 ページ36
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『こ、これ、かっちゃんが彼女さんに買って来たんです！』
「へっ！？」
キョトンとする麗日さんと出久に、紅白頭さん。
「A…今すぐ廊下に出やがれ」
背後でメラメラと炎が上がっているのを感じたが
ここでめげたら、２人の幸せを奪う事になる！と
心に言い聞かせ、プルプルと震えながら袋を渡す。
「ね、ねぇ、Aちゃん…私殺されたくない」
『え？』
私の後ろに視線を移す麗日さんは、
私のようにプルプルと震え始めた。
『大丈夫です、照れているだけです！かっちゃんは怖くないんです！』
「Aちゃん？どういうことなの？」
出久が会話に混ざり、余計にかっちゃんの温度が上昇していく。
「Aちゃんに買って来たものを、何で私が貰うん？」
少し落ち着いた様子の麗日さんが、話し始めた。
『えっと、これを見てもらえれば分かるんですけど』
ガサゴソ、とメッセージカードを取り出そうとした時
ゴツゴツとした手に止められてしまった。
「そこまでだ、いい加減にしろや」
突然、袋を床に叩きつけたかっちゃん。
『なっ…』
かっちゃんの顔は見たことも無いぐらいに
真っ赤になっていて、さすがに反省する。
『ごめんなさい、より、戻してほしく「来いや」』
腕を無理やり引っ張られ、教室から出る。
『ごめんなさい。』
恐る恐る、かっちゃんの顔を覗き込むと
呆れたような顔をして、溜息をついた。
「ハァ…ッ
…お前、俺に彼女が居ると思ってたんか？」
『え？…違うの？
…でも、じゃあなんで…？好きな人って…』
「あの袋、俺は誰に渡したァ？」
『私…』
「そういうことだろーが」
『うん、だから彼女さんに渡したんだよ？』
あぁ、めんどくせぇな、と
私を壁に押し付けたと思ったら、
バンッと壁に手をついたかっちゃん。
『ごめんなさい…迷惑だったよね』
「気づくのが遅ぇんだよ」
『ほんとうにごめ…んっ…』
一瞬だった。
唇に少しだけかかる圧。
それがかっちゃんの唇だという事に気が付くまで
そう時間はかからなかった。
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らみそ(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！他の作品も見て頂いてるんですね…！？嬉しいです(；＿；)待っていただいて申し訳ないのですが、パスワード付きの物は、消そうか迷っているものでして……復活するかどうか分からないものなんです…ﾉω･､） ｳｩ･･･ (2020年8月6日 15時) (
レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - らみそさんの作品どれも面白くて大好きです！！ちなみになんですが、パスワード付きの作品はどうすれば見れますか？（ ; ; ） (2020年8月6日 1時) (レス) id: b7d34262d6 (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - 南雲さん» わぁぁぁ！！！///嬉しいいい！気に入って頂けて嬉しいです！！！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月5日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - Kaimさん» う…///嬉しい…/// (2020年8月5日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - 名前忘れたよさん» コメントありがとうございます！分かってくださいますか！！！みんなで話してる時のかっちゃん、絶対可愛い…/// (2020年8月5日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らみそ | 作成日時：2020年7月21日 11時
