言う通り18 ページ18
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「なぁ、爆豪君の、彼女では無いん？」
「多分な、俺が思うに、素直になれない爆豪VSド天然Aちゃんだと思う」
瀬呂、麗日がそんな話をしていると
上鳴が割込んで来る。
「爆豪に彼女出来るなら俺にもできんだろー」
「アンタには100年早い話だわ」
耳郎がとどめを刺し、
上鳴は放心状態である。
＊
『かっちゃん！』
移動教室の準備をしていると
かっちゃんが目に入り、
つい、いつも通りに呼んでしまった。
「おう」
友達に、先に行ってて良いよと伝えると
広い教室に、私達２人きりになった。
『どうしたの？』
「ン、いや…」
『何でもないなら、行くね！』
"彼女さん"
そのワードが頭を行ったり来たりする。
「ちょ…っと待てや」
『ん？』
「ダチは出来たかよ」
『見ての通り出来たよ！』
「どんなだ」
『どんなって…
…うーん…優しくて、一緒に居て楽しくて…
…初めてだから良く分からないけど…』
「女か」
『う、うん？』
「ほんとかよ」
テンポの良い会話だったのだが
"ほんとかよ"の一言で
ズレはじめる。
『あ…うん…』
「昨日…」
昨日がどうしたのだろうか…
『昨日…？』
「ンでもねぇ、送ってく」
いいよ、大丈夫
と言ったところで
足を止めない彼は
子離れできない親のようだった。
『かっちゃんさ、私なら、もう大丈夫だよ？』
「なんも大丈夫じゃねぇだろうが」
そう言って、私の腕から髪留めを取ると
昔のように、器用に髪をまとめてくれた。
「ん、コレの方が良いって言っただろ」
『ありがとう』
「何で下ろしてんだ」
『友達が下した方が良いって言ってくれて…
私…
お友達もできたし、かっちゃんの言う通りに動かなくても大丈「あ"！？」』
「テメェは俺のだろうが！」
一瞬、夢が叶ったような気持ちになったものの
彼女が居る彼にとって、私は"物"なんだと察する。
大きなお荷物でごめんね、かっちゃん。
『うん』
「俺の言う事だけ聞いてりゃいいだろ」
『うん』
移動教室まで送ってくれたかっちゃんが
帰り際に、呟いた一言に
少し期待してしまう自分が居て、嫌になった。
＿＿＿＿男の友達なんざ作んじゃねぇぞ、A
その言葉は、どういう意味なんだろうか。
嫉妬に近いものなのか、
心配で言った言葉なのか。
どちらにせよ、恋なんて、私にはまだ早い話だから
心配で言った言葉って事にしておこうか。
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らみそ(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！他の作品も見て頂いてるんですね…！？嬉しいです(；＿；)待っていただいて申し訳ないのですが、パスワード付きの物は、消そうか迷っているものでして……復活するかどうか分からないものなんです…ﾉω･､） ｳｩ･･･ (2020年8月6日 15時) (
レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - らみそさんの作品どれも面白くて大好きです！！ちなみになんですが、パスワード付きの作品はどうすれば見れますか？（ ; ; ） (2020年8月6日 1時) (レス) id: b7d34262d6 (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - 南雲さん» わぁぁぁ！！！///嬉しいいい！気に入って頂けて嬉しいです！！！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月5日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - Kaimさん» う…///嬉しい…/// (2020年8月5日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - 名前忘れたよさん» コメントありがとうございます！分かってくださいますか！！！みんなで話してる時のかっちゃん、絶対可愛い…/// (2020年8月5日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らみそ | 作成日時：2020年7月21日 11時
