拒否 ページ25
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焦「緑谷はその……助けようとしてたんだと思う」
そんな事は分かってる。
分かっているけど、
彼の手を、無意識に避けていたのは事実で…
傷つけてしまったことには変わりはない。
焦「まぁでも…
彼氏じゃない奴に触られるって考えると…確かに嫌か」
『だから…っ、違く…て…』
焦「ん…？」
『その…あの人は…彼氏ではなくて…』
そうなのか？と
不思議そうな表情で
私の顔を覗いた先輩は
それなら、なんでキスしたんだ？と
オブラートにも包まず聞いてきた。
『した…じゃなくて…された…んです』
焦「おぉ、俺もたまにある」
それ、たまに…あっちゃダメな奴…なんだよな…
なんて、心の中では言えるのに…。
焦「辛かった…
‥んだよな？」
と、優しく手を握ってくれる先輩。
『嫌っ』
手を離そうとしても、離してはくれなくて
恐怖が増していく。
焦「俺なら大丈夫と思ったが…」
ダメだったか、と
手を離す先輩に
ごめんなさい、と心の中で呟いた。
焦「落ちた着いたら、蕎麦でも食べに行かないか？」
もちろん嫌なら嫌と言ってくれ、と
真顔で言ってくる先輩に対し
未だに体を震わせている私。
焦「本当に大丈夫か？寒ぃか？」
＿声が出ない。
なんでこうも…上手くいかないんだろうか。
昔からそうだった＿
こんな自分…
焦「頼ればいいんじゃねぇか？」
『え？』
顔をあげた途端、視界が一瞬真っ暗になり
先輩の声が耳元で聴こえて
抱きしめられている事に気が付いた。
焦「こうすれば、美麗は落ち着くって言ってた」
抱きしめられているのは私なのに…
ここに来てまで美麗ちゃんの話をする先輩に
胸が痛くなる。
『美麗ちゃん…も…』
焦「あぁ、好きな奴が居るとかで、泣いてた時があった」
彼の個性で、体温を調節してくれているのであろう、
とても心地よくて、いつまでもこうして居たいと思ってしまう。
『美麗ちゃんの好きな人って…』
焦「その時は聞かなかったが、恐らく爆豪だったんだろうな」
違う
違う。
きっと、爆豪さんじゃない。
美麗ちゃんと、先輩は＿＿＿
焦「俺はアイツの事好きだったんだと思う」
両想いだったのに＿＿
『私が入る隙って無いんだ…』
焦「ん？」
心の中で呟いたはずが
つい、声に出してしまい、慌てた。
『両想いだったのに…』
私がそう言うと
表情１つ変えなかった彼が、
珍しく、面食らったような顔をした。
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らみそ(プロフ) - 舞さん» 舞様！コメントありがとうございます(;_;)忙しくて、少しずつしか更新できませんが最後までお付き合い頂ければと…(/. .\) (2021年6月20日 21時) (
レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 今日から見始めてめっちゃはまりました！！すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年6月16日 20時) (レス) id: 325c7d0f3b (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！！！面白いだなんて…私の作品には勿体ないお言葉…頑張ります！これからも応援よろしくお願いします ((○|￣|_ (2020年8月26日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - ここねさん» コメントありがとうございます！そうなんですよ…！新鮮さが欲しいな~…と思っておりまして…！楽しみに待っていて頂けて嬉しい限りです！！m(_ _)m (2020年8月26日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - わ〜すごい展開が気になります。とっても面白いです！！これからも更新頑張ってください^_^ (2020年8月20日 18時) (レス) id: 914e0a1430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らみそ | 作成日時：2020年7月9日 16時
