屋上 ページ22
.
放心状態の私と正反対の焦凍先輩は、
悪い、そういう関係だとは知らなかった
なんて、言ってくるし
キスしてきた本人は、
個性コピーしちゃった〜と
嬉しそうに何処かへ行ってしまうし。
…散々な日だ。
焦「なんか…悪かった」
『あの…違うんです』
焦「降参した理由が聞きたくて来てみたが、邪魔だったみてぇだな」
お疲れ様、と
片手を振りながら私の前から遠ざかっていく先輩に
"待って、違うんです、彼氏とかじゃなくて"
そんな簡単な言葉さえ出てこなかった。
まぁ、それを言ったから何だって話なんだけど。
＿＿
その日を境に
先輩に会うことは無くなった、
というか、意図的に会わないようにした。
唯一会っていたお昼休みは、
急いでお昼を食べるようにし、
屋上にダッシュした。
教室より、居心地がいいんだ。
美麗ちゃんには、個性強化の為
屋上に行くと伝えてある。
『んー…っ』
先輩と話せていた時が嘘みたいで
何なの、草壁って人、と
この雲一つない空に、
一人
悪態をついた。
？「…くん…」
入り口付近で誰かが話している声が聴こえ、
…察した。
…
この前読んだ小説に書いてあった＿＿
屋上は、告白に最適な場所なんだと＿＿
？「誰だか知んねぇけど、興味ねぇ」
焦凍先輩とは一味違った断り方だったが
この人の方がもっと傷つく。
でもこの声どこかで…
爆「あ？」
『…っ！？』
爆発さん…だ…。
爆「おう、」
ぶっきらぼうに挨拶する彼に
コクンと頷いて、その場に座り込む私。
爆「最近食堂で見ねぇな」
何かあったんか、と
意外にも優しい爆発さん
爆「…っ…なっ…何か言えや！」
一人で喋ってる見てぇだろうが、と
眉間にしわを寄せた。
『ごめ…ん…さい…』
爆「チッ…聞っこえねぇ声だな…」
『爆発さん…』
爆「あぁ！？俺の名前は爆豪勝己だ！なんだ、爆発さんって」
『爆豪さん…』
爆「おう、」
『美麗ちゃんと仲良しですか？』
爆「なんだそれ」
他人の心配かよ、
どっかのナード君みてぇだな、と
呟いた。
『はぁ…』
爆「さっきの…聞いてたんか」
『告白…』
爆「ハァ…
俺は美麗との関係を、周りに言うつもりはねぇ…
それをアイツも望んでるからな。
だからって、モブどもがウロチョロすんのはうぜぇ…んだよ」
美麗ちゃんに似ていて、１の質問に１０で返してくれる。
爆「で、お前は何で告らねぇ？」
＿＿意表をつかれた。
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らみそ(プロフ) - 舞さん» 舞様！コメントありがとうございます(;_;)忙しくて、少しずつしか更新できませんが最後までお付き合い頂ければと…(/. .\) (2021年6月20日 21時) (
レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 今日から見始めてめっちゃはまりました！！すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年6月16日 20時) (レス) id: 325c7d0f3b (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！！！面白いだなんて…私の作品には勿体ないお言葉…頑張ります！これからも応援よろしくお願いします ((○|￣|_ (2020年8月26日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - ここねさん» コメントありがとうございます！そうなんですよ…！新鮮さが欲しいな~…と思っておりまして…！楽しみに待っていて頂けて嬉しい限りです！！m(_ _)m (2020年8月26日 13時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - わ〜すごい展開が気になります。とっても面白いです！！これからも更新頑張ってください^_^ (2020年8月20日 18時) (レス) id: 914e0a1430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らみそ | 作成日時：2020年7月9日 16時
