026 ページ27
☆
『あれ、どうやって入ってきました？』
髪を結いながら寝室にいる彼に話しかける
「ストーカー扱いすんなや」
『でもあの紙は…本当に、ストーカーだなって思いました』
「鍵してなかったろお前」
遠くで聞こえていた声が
すぐ近くで聞こえ、洗顔中ではあるが
つい、顔をあげて確認してしまう。
「ははっ、ぶっさいく」
『もー…』
すぐに顔を洗面台へと戻し、
洗顔の続きをするのだが
彼の姿に、ドクドクと煩い心臓。
…だって…
もう…カッコイイの。
壁に寄り掛かってるのも
意地悪に笑うのも…
『ふぅ…』
「勝手に入って悪かったな」
『あぁ、いいえ、ごちそうさまです(？)』
「頭狂ってんな、ほんと。」
口悪いな…？
でもさ…？
優しさの塊よね。
私が鍵閉めてないから、鍵閉めるために
持っていってくれたなんてさ？
『一度家に戻ったんですか？』
「おう、近ぇからな」
新事実
爆心地の家、近し。
「教えてなかったか？」
『え、聞いてないです』
「今度来るか？」
うわ…
そうやって女の子を誘って…
「はぁ…お前…なぁ…」
『き…聞こえてました？』
「盛大にな」
『あらら』
タオルで顔を拭きながら
爆心地と話しているが
重大な事に気づく。
『化粧してない…』
「だから…前にも言ったろ」
素の方が可愛い…って、と呟く
『そんなこと言われてないです……
…変わんねぇだろ！？とは言われました。』
タオルで顔を隠しながら
彼を覗き込む。
「あぁ！？」
少し考えた様子の爆心地は
「あ…」
耳を真っ赤に染めて、今のは間違いだ、と言った。
『尊い』
「うっせぇな」
うん、その顔もイケメン。
「勘違いされねぇように言っとくが…
…家には…
…誰一人として入れたことねぇからな。」
『え…』
ギャップ萌えってこういう事を言うんだな…とか
さすが、爆心地だな〜とか…
そこに私が行くのか〜やばいな…好きだな〜とか…
ダメだ、私ばかりが彼を好きすぎる。
『彼女の一人や二人ぐらい…』
「だから、彼女は作んねぇっつたろーが」
そうか…
ってことは
『私が一人目ってことで合ってますか？』
「おう」
『でも、夜の営み…は…』
「あのな、そういうこと…シラフで聞くもんじゃねぇんだよ」
『ほぉ…』
はぁ…と、深いため息をついた後
「悪ぃ…それは初めてじゃねぇ…」
そう呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
。(プロフ) - ダイナマイトの家広すぎワロタ。シャトルランできるやん笑笑笑 (2023年3月17日 19時) (
レス) @page38 id: e728193a74 (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - 花帆さん» いつもいつもありがとうございます！ほんっと、自分と結婚して欲しいですよね()続編もどうぞよろしくお願いします(´；ω；｀) (2020年6月16日 20時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - かっちゃんの「その時は結婚〜」のとこ… はぁ〜…好き…。ってなりました(*´艸｀*) パジャマ欲しいです！らみそさんご自身が楽しく書かれてるのが伝わってくる感じで、拝読していてときめいて楽しいですヽ(*≧ω≦)ﾉ続編も楽しみにしております♪ (2020年6月16日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！たくさん拝読できて嬉しいですヽ(*≧ω≦)ﾉ かっちゃんの真面目なとこや愛されてる感じ…トキメキ過ぎますっ/// (夜だけの女性たちは切ない(涙)出久くんのギュンッッ状態です(*´艸｀*)わぁ２弾も楽しみに応援しております！(*´∇｀)ﾉ (2020年6月12日 20時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - Bomさん» いつもありがとうございます！ そんな褒めて頂いて…！嬉しいです！褒めていただいても何も出ませんが！！(笑)これからもよろしくお願いします！！！ (2020年6月12日 17時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らみそ | 作成日時：2020年5月26日 14時
