scramble intersection ３ (ページ37)

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「このあとちょっと約束あるんで
　私帰りますね。
　ジュンスによろしく伝えてください♪
　そーですね～
『親父ギャグは1から出直しだな』(〃艸〃)とでも伝えてくださいw」

そう話すと
私は規正退場でロビーに出たところで
西川さんと別れた

会場の出口を出て
携帯の電源を入れるためにちょっとはじっこ
で立ち止まると
1人の男の人に声をかけられた

男「あのー。奥田Aさんですよね？
　わたし、週刊・・・」

聞くつもりなんてなかった
その人の話しを、聞いてしまって

しばらく話しをされた後

手元を見ると
その人の名刺を持ってた

ちょっと回りにくくなったアタマで
まだ立ってると

今度は２人の女の子に声かけられる

女の子たち「すいません・・・おねえさんってユチョンとどーいう関係なんですか？」

「え？あ…ユチョンくん…」

しっかりしなきゃ。

「ユチョンくんとはただの知り合いなだけです。」

女の子「じゃあ。なんにもないんですか？」

「はい。なにも。」

そんな話しをされてると
そこになぜか、さっき別れたはずの西川さんが来た

西川「おい。」

「え？」

西川「だれ？何言われた？」

「え？あー大丈夫。知り合いで。ちょっと話してただけ^ ^」

女の子たち「じゃあ。・・・行こっ」
彼女たちは逃げるみたいに行ってしまった

西川「・・・」

「どうしたんですか？楽屋行ったんじゃなくて？」

西川「え。あぁ…でも。奥田…顔色悪い。
　大丈夫か？ほんと、何かあったんじゃないのか？」

「ぁー。ちょっと。でも大丈夫です。」
握りしめてたはずの記者の名刺が
西川さんの足元に落ちる

西川「これ…」

「いや。大丈夫。とくになんにも。
　ほら、あの。ユチョンくんとのこと
　聞かれただけ。あれは、ほら。大丈夫なんで！
　じゃあ、わたし行きますね。
　お疲れ様でした。」

みたこともない男の人から言われたことは
私には衝撃で。

彼が歌えなくなるとか。
邪魔になるとか
そんなの許されないし

あの
きらきらしたファンのみんなと
ジュンスの事考えたら…

ステージの光の中の
ジュンスを思い出していた

わたしの『目指す場所』…変更だよ、ね

帰宅して

約束通りにはせず。

私は1人…車を走らせた