〖JS〗勝手に〖続・祝歌〗5人の場合 (ページ4)

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–ジュンス–(1) ページ4

ーージュンスーー

この曲を歌うことが決まったとき
歌詞を読んで、主人公の気持ちを考えたんだ

想いを寄せて歌うために…自分だったらどうするか？

JS「ボクは…何もしない。できないかな。
そのまま…歌って…おしまい。」

JJ「悲しげに彼女が見ても？」

JS「うん。」

YC「じゅんちゃん連れ去ってええ。って顔されても？」

JS「うん。ボクの勝手な行動で…誰かが悲しむのは…自分だけしあわせになっても…」

CM「ふん。優等生回答ですね。誰も傷付かないことなんて世の中にありませんよ。」

JS「うん。そうだけど。でもさ？後だしジャンケンみたいなことは…ボクはしたくないから」

YN「後出しじゃんけん？」

JS「うん。彼女が結婚を決めた時、式の前とか
　まだ止められる時にそうしなかったのは自分でしょ。もう。おそいんだ。それはもう自分のせい。」

JJ「ふーん。そっか。」

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彼女の好きだった歌を
自分ではない男の隣にいる彼女の為に歌った…

会場は拍手と大声援に包まれる

ボクはお辞儀をすると、張り付いた笑顔のまま
席に戻る

携帯をいじると、隣にいた友達に小声で言った

JS「ちょっと仕事行かなきゃいけなくなった」

そう言って…目立たないようにタイミングを見て
席を離れる

JS「あの扉を出れば…」

(バタン)

JS(はぁーーーーーー)

川沿いの人気の無い場所に車を止めると

水辺まで近づく

柵に腕をかけると、胸ポケットに入れた
招待状がゴソゴソっとする

JS(もういらないし)

そういえば…招待状が届いたとき、衝撃で
新郎の名前とかいっさい見てないな

もう用がないその招待状を開く

厚紙の上に薄い綺麗な紙で仕上げてある
透かしの入った綺麗な招待状

JS「ん？？」

届いたとき一回しか開かなかったので
気が付かなかったけど、

その薄紙の文字が書いてあるほう…下の方に裏から何か文字が書いてある？

JS「！！！！！」

(待ってる)

彼女の文字だった