送り主は…『KIM』 ページ8
JS「行くから」
ジュンスから来た返事を、スクショする←
う……
たまらない。か、かっこいい…
会える…んだよね？
ご飯食べるかな。
小さなキッチンに調理器具もあまりないアトリエ
でも。
せっかく会えたら少しはゆっくりしたい…な
食べても食べなくても大丈夫そうな
そんなものでも用意したら良いかな
全然“ない”レパートリーと、料理の腕…なのに
『ジュンスに会える』もうそれだけで
なんでもできちゃう。
ような気持ちになる
急いでテキトーなもの買って←
アトリエへ戻る
買ってきたものを冷蔵庫入れてたら
(ブー)
玄関で呼び鈴がなる
「もう来た✨」
鏡を見る時間もなく、手で髪の毛をなんとなく
整えて
A「はーい」
笑顔でドアを開けたら
作業着を着た運送屋？で
伝票を見せられてサイン、て言われた
言われるままにサインすると
その運送屋のお兄さんは私の後ろをのぞくように部屋を見る
運送屋「どこに設置しますか？」そう言った
A「設置⁈」
運送屋「え。あ、はい。これこちらのお名前
間違いないですよね？」
A「モノはなんですか？」
運送屋「ソファーです。で、どこに？」
早くしてくれ、みたいに言われて
A「あ、あぁじゃあ！あの天窓の下に」
とっさにそう答えた。
送り主は…『KIM』
届いたソファーの前
天窓からの光で伝票を見てた
A(これ…偶然⁈だってこれ…)
(ブッブー)
また鳴った玄関のブザー
今度は…
A「…ジュンス♪」
キャップを深くかぶって、ちょっと俯き気味
何も言わないし…
疲れてるのかな？そう思って
A「ジュンス？だいじょぶ？疲れてR…」
伏せてた目線に合わせるように
少し覗き込んで言った言葉は
最後まで言わせてもらえず
(ぎゅー)
やっぱり言葉はないけど…
ジュンスの腕の中、ぎゅーって
アタマを抱えて
私のおでこにジュンスがほほ寄せるみたいに
ギューってされて
一方的だった言葉とは…
むしろ真逆にすら感じる
そのジュンスの行動に…
胸がキュンきゅんした
ギュッてされたまま腕のなかでつぶやく
A「なんか…“キム”って人から届いたの」
しあわせ……
J S「いいモノだった？」
A「わかんない…」
J S「…っ！なっ！」
A「だってまだ試してないもん。今…届いたんだよ？そしたら…KIMさんも来たー」(o´艸`)
ちょっと離れて見上げて言う
A「あいたかったよ。ジュンス…」
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作者名：maco | 作成日時：2023年2月6日 17時
