バイバイーJS sideー ページ4
“ずっと好きだった”って想いを伝えてくれるAに
『知ってる』って答えたら
泣きながら『うそだ。』って反発してくるA
かわいーな…
うそじゃないよ。
いつだってオレのそばでオレのこと
『好き好き』言ってたAの言葉を
そこに想いが…全く“ない”とは思ってなかった
だから…オレはイヤじゃなかったんだ。
だから…
ズルくした。んだ。
Aの想いに正面から応えないくせに、
Aをそばに置いてた。
遠く…離れていかないように
遠く…離れていかない距離に
それでも。オレが勝手でも。
オレのそばにいてくれてたA
もう今、すっごい泣いちゃって
さすがにちょっと焦った
どうしたら泣き止むかな。
泣かせたかったわけじゃないんだけど…
でも
なんとなく…だけど。
このAの涙・・・今日のこれだけは
オレが受け止めなきゃいけない気がした
オレがもう逃げないから
ちゃんとAのそばにいるから
全部吐き出してぶつけて？
全部受け止めるから。
今までのその…Aの“本当の”想い全部
オレにちょうだい。
やっと少し落ち着いた？Aを
その腕の中におさめてギュッとする
頭に顎をのせて伝える
JS「もうAのそば…ここにいるから。」
A「眼…まぶたパンパン…もう顔見せらんない。今日はだからジュンスばいばい。」
Aから『バイバイ』って(笑)
JS「うはっw "いる"っていうのは…今の話しだけじゃなくて…あー…まいっか。うん。すぐ連絡するからー」
そう言ってギューってする。
腕の中のAが離れると顔を伏せたまま
玄関のオレをクルッと扉の方へ向けて
グーっと背中を押す
A「ジュンスまたね？」
押し出されそう(笑)
扉を出るのにAを手放す時、寂しかったのはきっと
オレの方で
扉出る前、振り返ると
Aは慌ててクルッと部屋の方向いて
背中向けちゃった
JS「・・・」 (バタン)
A(・・・)
パンっパンになってるだろう、瞼の顔を見られるのがイヤで
玄関の扉
帰る前にまたこっちを振り返ってくれたジュンスなのに
顔、見られたくない私が
咄嗟に背中を向けちゃって
だから
その向けた私の背中の方で『バタン』って扉が閉まる音がする
A(あ…行っちゃった(泣))
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：maco | 作成日時：2023年2月6日 17時
