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『ハイ』って
目深にかぶらされたユチョンくんのキャップ
たしかに、私が好きな感じで。
見た事がある……？のかな。
そこまでは正直覚えてない。
ただ、
あの頃。
ユチョンくんがかぶるキャップが
すごく私の好みが多くて、
いいなぁ。ってよく見てた。
それのせいでか、ユチョンくんから話かけられて、
メンバーの中じゃ
たしかにユチョンくんが1番、話した記憶がある。
だけど、もう猛烈に忙しかった彼らは
いつだって、忙しいし急いでいて
私のことなんて、
ユチョンくんが覚えてるとは思いもしてなかった。
ましてや、私が欲しかったキャップの事とか…
JS「Aさん、ユチョンのこと見てたの？」
ボソッとした声でジュンスがたずねる
「え？え？？あ、あぁ。うん。見てたよ」
JS「は？……ユチョンのことーー
好きだったの？」
「へ？？」
YC「ふは。変な声出たw」
ユチョン君のことが好き？？
私が？？
そんなの、考えたこともなかった
YC「おっれはー。『好き』
だったすよー？Aのこと。」
フワッと笑って
机に肘をついて…
私を覗くように目を合わせ
ユチョンくんがそんな事を言った…
え。えぇーーー！
冗談にしても
そうじゃなくても？
もう時効…だよ…ね？
びっくりしすぎて、なんも言えない私
YC「だからっ。見てたの。
Aさんのこと。
だから、よーく覚えてる…のっ！」
YC「知ってるんだよ？
俺たちの椅子。現場のやつさ。
Aさんが必ず拭いてくれてたこと。
あと…俺たちのポスター。廊下にあるやつ。あれも。すっごいこだわって貼ってくれて？
ごはん！そう！あの時も。
キムチとか、柚茶とか？
俺たちが好きそうなの、付け足しに買いに行ってくれたり…だよね？ ね？Aさん」
なんで…なんでそんなこと知ってるのー(涙)
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作者名：maco | 作成日時：2020年10月6日 15時
