1 〜JS〜 ページ1
日本は大好きだ
でも 1人の日本は 少しもてあましちゃう
ホテルは最高だけど
1人でぶらぶらするのは 今はもう
ちょっと ”勇気“ がいるんだ
だって あの場所はもうないし……
あそこに行くには タクシー?
んー自信ない。
頼りになるメンバーも 今は一緒じゃない
ホテルのバーも用はないし
結局
マネといつものところで ご飯たべて
マネ「どっか行きたいところないのか?」
JS「どっかって…どっか行っていいの?」
どっか…
行きたい場所はたくさんあるのに
ひとりだとなんでだろ 心がとばない
んー。ゲーセンとか?
結局また
渋谷の穴場のゲーセン目指して
タクシーに乗る
駅前の
スクランブル交差点は
こんな時間でも いや
こんな時間だからか?すごい人で
「よくぶつかんないよな」
思わずもれた 日本語での心の声に
「え??これ??ぶつかんないでしょー
お客さん田舎から来た人??」
なんて運転手さんに言われる始末
マネ「なんて?」
日本語があまり…のマネが聞く
「ん?良くぶつかんないよねって。渡るのに。
難しくない?行きたい向こう側に行くのにさ。
こう…あっちからもこっちからも、人が来て」
実際ぼくは
あんまり得意じゃないんだよ
ずんずん歩くアイツの背中を いつだって
追っかけて行ってたんだ
「ここで人に譲ってどうするんですか?お?」
コンパスの長さが違うんだ(笑)
せいぜい付いてきてくださいね
懐かしい顔が浮かんで
信号が変わり 車は動き出す
窓の外を眺めながら
僕は
シートに深く沈んだ
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:maco | 作成日時:2020年10月6日 15時