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A携帯着信
A「おっと。はいはい。
じゃ。お先に失礼しまーす!」
西川「やけに早いな。デートか?」
A「はいー。うひひ。」
そう話すヌナは、めずらしくきらきらして
とてもかわいかった
仕事んときには見たことない顔
あんな顔、するんだ…
あんな…
「もしもし」
トオル「どこ?何階にいる?」
A「もう降りてるよ。もうすぐ外!
あ、いたいた!」
トオル「なんだよ。今日こそ迎えに行くって言ったのに。」
A「えーいいよ。」
トオル「挨拶したかったのにな。」
A「誰に?(笑)いらない、いらない。どうしたの??」
迎えにきてくれるのも滅多にないのに
最近は現場に顔出したいなんてめずらしい。
仕事で
ジュンスとまた一緒だから?かな
久しぶりだしね。トオルにとっても。
あの頃はまだ専務。
彼らには優しいお兄さんみたいに接してた
おしゃれな落ち着いたお店で夕食を食べて
おしゃれなバーでちょっとだけ飲んで
(わたしが)
今はドライブ
夜景のきれいな場所で夜景を見てる
トオル「あの…さ…」
「ん??」
トオル「婚約… 」
(え。え。そういう話??)
トオル「婚約… 話が進みそうなんだ」
「え……?」
それからの記憶は曖昧。
何を話したか
何を聞いたか
ちょっと覚えてない
気が付いたら
自分ちに帰ってきてた
さよならは……
うん、してない。お別れした記憶はない
じゃあ?
じゃあ わたしは?
考えてもよくわからない
よくわからないし
答えなんて 私が選ぶ事じゃない気すらする
涙も出ない
でも
どんな時も
朝が来る
今 考える事 やらなきゃいけないこと
そっちに集中する
こんな時は
忙殺されることがありがたかった
プロモーションがもうすぐ始まる
ツアーの練習も同時進行
そっちの事は
頭の中から追い出すように
私は 仕事に没頭した
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作者名:maco | 作成日時:2020年10月6日 15時