scramble intersection (ページ27)

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アルバムの発売日が決定して

ツアーの日程も決まった

プロモーションの日程も
メディアへのスケジュールも決まりだして

いよいよ。
いよいよ
動き出す

ツアーへの同行は基本私にはないけど

前半のアルバムプロモーションは
私の仕事だった

東京から出発して
まずは北上して北海道まで数カ所

いったん
韓国のスケジュールがあるので
帰国

韓国のスケジュールが終わったら
今度は福岡から。
都内に向かって進む……

たくさんの地域は行けないけど

それでも今回は
アリーナだけではなくて

大きさは問わない、って言った
ジュンスの希望で

ホール会場もあり

遠征が難しいファンの方々の
喜ぶ声が
届いていた

アルバムプロモーションは

主要都市だけだけど

ラジオ
テレビ

ローカルなのを含め
なかなかの量で

一覧にしてみたら
目が回りそうなスケジュールだった

「ジュンス～これ…大丈夫？いっそがしいね^^」

JS「うわ～！！
　いや、うれしいでっすよ。こんなに！！
Aヌナは…いますか？」

「うん。いるよ！
ココと、ココと…が、いないけどあとはいるよ！」

JS「やったー！一緒だ。うれしい。」

ストレートなジュンスの言葉が
私をドキっとさせる

JS「みんなー…喜んでくれるかな…」

ふっと
ジュンスがつぶやいた

あんなに
めいっぱい努力も準備もしてるのに
そんなふうにまだまだ
思うんだね…

「ん……ジュンスが楽しめばいいんだよ。
　気持ちのままに。
　思うように。楽しんで？
　そうしてたら…だいじょーーーぶ！」

　そう言って
　その顔を見たけど

　合った目の奥がまだ
　不安気で。

　「不安もさ？不安だったら。
　不安だよー！！って。ファンのみんなに
　ぶつけちゃえばいいんじゃない？
　ジュンスのファンはさ。そういうのもまるごと。
　まるッと受け止めてくれるでしょ？
　1人じゃないよ。うん。」

　

　見つめていた眼の奥が

　キラッと。

　本当にキラッとして

　彼は
　おっきく頷くと

　私も大好きな
　きらきらの笑顔になった。