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唇からは鉄のような味。
そりゃそうか、私の血を吸った後だもん。
必死に抵抗するも、やはり力は負ける。
あ「やだって…きいてっ…」
中「聞こえなーい」
彼の左手は太もものまま。
行くところを失っていた右手が肩に置かれる。
中「…ねえ？」
あ「…」
中「ねえってば！」
あ「なんですか…」
目の前にいる彼は子供のように呼びかけてくる。
中「…なんで大きな声出さないの？」
あ「…え？」
中「さっき大ちゃん帰ってきてたの知ってるよね？
てことはさ？Aちゃんが大きな声を出せば、大ちゃんは絶対ここに来る。なのにどうして？」
あ「それはっ…」
…すぐには答えられなかった。
確かに帰ってきてたのは知ってる。
けれど、ここで彼に頼っていいのか…？
呼んだからって来るとは限らない。
でもそんなの呼んでみないとわからない。
この状況から抜け出したい。
だけど…
中「…この光景を見られて嫌われたくない、とか？」
…図星だった。
こんな状況をみたら彼はどう思う？
出会って数日の彼は私を信じてくれるのか？
『これは違う』
この言葉を信じてくれるのか？
…私は彼を信じきれていなかったんだ。
中「へー、結局は君たちそんなもんなの？」
あ「…何が言いたいの」
中「Aちゃん、ほんとに大ちゃんのこと好きなの？」
あ「…！なんでそんなことっ…」
中「だって大ちゃんのこと信じてないでしょ？口だけで好きなんていくらでも言えるんだよ」
あ「…」
中「それでもお互い好きっていうなら証明して見せてよ」
あ「…どうやって？」
中「簡単だよ、『助けて』って叫べばいいんだ。ま、大ちゃん以外の人が来るかもしれないけどね」
一番助けて欲しいのは大ちゃんなんだから、お互い好きなら来ると信じて叫べ、と彼は言った。
中「ほかの人がきたら…俺と付き合ってよ」
あ「はっ！？」
中「いいでしょ？大ちゃんに好かれてないってことなんだから」
…なんなんだ、このイケメンは。
優しく接しておいて狙ったものは追い詰める。
…スナイパーだな。
中「…早くしてくれない？こっちだってやりたくてやってるんじゃないんだから」
あ「…わかりました｣
彼を信じよう。
そう決めた私は意を決して私は大きな声で叫んだ。
あ「た、助けてーーー！！！！」
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JUMP 愛ing(プロフ) - とっても面白かったです！『TOY』大好きなので、1話から、ずっと読んでました！次の作品も頑張って下さい！応援してます！！ (2017年3月4日 21時) (
レス) id: 22a6030fa4 (このIDを非表示/違反報告)
有岡あぃる♪(プロフ) - 完結おめでとうございます!この小説スゴく面白かったです!夢主ちゃん、大ちゃんと幸せになれるといいですねー♪つぎの作品も見ます!! (2017年3月4日 8時) (レス) id: 28331662a8 (このIDを非表示/違反報告)
有岡love.しおりん - とてもキュンキュンする話で毎回更新楽しみしています！これからも頑張ってください！楽しみにしています♪ (2017年3月1日 16時) (レス) id: 27c950b8de (このIDを非表示/違反報告)
知 念 の お そ ら(プロフ) - TOYの曲が好きなので1話から覗かせてもらいました！とってもいいおはなしです！これからも頑張ってください！ (2017年2月26日 17時) (レス) id: c28608d76a (このIDを非表示/違反報告)
有岡あぃる♪(プロフ) - 移行おめでとうございます!この作品キュンキュンしながら読んでます♪オス岡さんを想像しながら見るといろいろとヤバいですねー!これからも更新頑張ってください (2017年2月24日 3時) (レス) id: 28331662a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆすす。
| 作成日時：2017年2月23日 20時
