TOY 〜second〜 《Daiki.A》

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山「あー、大ちゃんはいいから。」

有「え、俺だけ仲間はずれ？」

山「そう、仲間はずれ。」

有「ひどくない？え？」







…また言い合いが始まった。


でも微笑ましくて。





ニコニコおじさ…じゃなくて、ニコニコお兄さんの薮さんのような笑顔で私もその状況をみていた。









ガチャ







中「あ、大ちゃん！やま！」

山「ゆーてぃ！あれ、ゆーてぃが新しい専属？」

中「そうだよ」

山「あ、そうなんだ！まあゆーてぃはしっかりしてるから…」






有「…俺だってしっかりする時はするわ！」

山「いつもはしてないもんね」

有「気抜く時くらいあってもいーじゃねーか！」








…仲いいねぇ。


お互いのことを理解し合ってるんだろうな。







中「大ちゃんはこれから用事？」

有「あ、そうそう、山田と買い出しに行けって」

中「ふーん…そっか」






まあここは山の中だから買い出しも一苦労みたいで。

2人1組なんだって。





中「よし、光くんにも渡してきたし、次は…」

あ「…岡本さんですね」

中「圭人か！じゃあ行くよ！…Aちゃん？」




あ「…！は、はい…」






え、今下の名前で呼んだ？


さっきまで笹野ちゃんじゃなかった？





急になぜ変わったのだ…と考えていたら腕が引っ張られる。





中「ほら、はやくいかないと終わらないよ？」

あ「あ、すいません…」

中「じゃあね、やま！…大ちゃん！」




山「おう！」

有「…おう」






何かを感じたのは私だけじゃなかったようだ。



私たちの後ろから微かに会話が聞こえた。






有「なんで…下の…」

山「ん？大ちゃん？」

有「あ、いや…なんでもない、いこう」









ここから少しずつ、少しずつ…




疑問が生まれるようになったんだ。

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