Toy Blues

Chapter4 ページ4

「世界は実におもしろい！」









異界と現世が交わるこの街が生まれて
まだ３年弱しか経っていないというのに！







毎日どこかでおもしろい事が起きる！





嗚呼、なんて楽しい世界なのだろう！









「なーに言ってるんだね！


　僕ぁー輪をかけて退屈だよ！！」









そんなことないだろう？



思い出してみてくれ、今日一日のことを！









「いーや！

　おもしろいこと何ざなーんにもなかったね！」









何言っているんだい！








今日も誰かがどこかで夢を見た！



どん底を見た！

　






今日も誰かがどこかで失恋した！



新たな恋を見つけた！









今日も誰かがどこかで信用を得た！



裏切った！

　









今日も誰かがどこかで絶交した！



仲間ができた！









今日も誰かがどこかで命を授かった！



命を落とした！









いつ何が起きるかなんて誰にもわからない！


予測不可能だ！








おもしろいじゃあないか！









「え〜

　大しておもしろくないわよ〜



　あ〜でも〜

　二番目はおもしろかったかな〜」









そうだろう！



おもしろいだろう！









「都合の悪いことを〜

　スルーするんじゃないわよ〜！」









世界はとてもおもしろい！









「無〜視〜す〜る〜な〜！」









まるでおもちゃ箱のようだ！









「やっぱり君は変わっているよ！


　普通ではない！！





　13王の中で一番の変人だ！！」









いーや！




君がいる限り私は一番にはなれないだろう、

フェムト！

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