【赤羽業】守るために強くなる。1学期

電車 ページ6

夜の電車の中




カルマ君…







何してるのかな？









男の人ばっかだ…






女性専用乗ればよかったなぁ〜









ゾわッ





その時






全身が震え上がった




なに






これ…






いっきに恐怖のどん底へ突き落された





私は高校生に囲まれていて




身動きが取れないまま




体を触られていた






怖くて体が動かなかった




抵抗も何もできなくて




声も出せなかった





ただ時間が流れていく




周りを見ると




杉野君…！



背伸びしたちょっと先に杉野君の姿があった



『杉っ…ん?！』


高校生の一人が私の口を塞いだ



次の駅で降りよう…



次の駅で何人かの人が降りて私も降りようとした




でも高校生は私よりも身長が高くて









力も強い








すると高校生が耳元で



「逃げようとしても無理だって」




恐怖に襲われて









また動けなくなる









ほんとにヤバい・・・







杉野君気づいて！







カルマ君っ…









助けて









私の頬を涙が伝った





その時





グイッ





高校生をすり抜けて手が伸びてきて




私を引き寄せた




『カルマ君…っ』



高校生はカルマ君と私を取り囲む



「何？兄さんら俺の獲物になんかよう？」



その時電車が次の駅に止まった



「じゃま…」



カルマ君はスッと高校生の間をすり抜け



「杉野っ」


杉野「カルマ、鈴っ？！」



カルマ君はスクールバックを杉野君に投げると



電車を降り駆け出した



「おいっ！まてや！！」



そんな高校生の声も無視




カルマ君はどんどん足を進める





いろんな角を曲がり




一つの路地裏に逃げ込んだ

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