【鬼滅の刃】霞柱の喋れない継子 参

百二十四話　数日後 ページ47

「咲雪、気分はどう？」

「……(ｺｸ」


刀鍛冶の里襲撃から数日経った。

私は刺されたのは脇腹だけだったけど、脚にかなりの毒が回っていたことから帰って来てから毎日毒消しの薬を飲んでいた。



(なんであの時走れたんだろう。)


炭治郎さんに刀を届けに行くとき、私の脚は動いた。

でも夜が明けて炭治郎さんたちと合流した後に、突然脚に力が入らなくなって崩れた。


(良く分からないけど、まぁ良かった。)


「僕、これから柱合会議に行ってくるよ。」

「…(ﾍﾟｺ」


無一郎さんは、そう言って部屋から出て行った。

ちなみに、私は一応まだ別室。


………無一郎さん、私より怪我とかひどかったのに、もう回復したんだな。

やっぱり痣の影響なのか…


(というより最近屋敷に帰れてないけど…シロ…大丈夫だよね…)

「ニャ〜」

(えっ？)


何？今の鳴き声。

幻聴？脚に毒が回り過ぎて聞こえたの？


「ニャ〜」

「…」


目の前に、白い猫。

その後ろに、白い鴉。


(シロ…！！)


私はシロを思いっきり抱き締めた。


(最近帰れてなくてごめんね、きっと寂しかったよね。)

「ニャ〜」


シロは心配そうに鳴いた。



「僕ガ案内シテキタンダッ！」

(綿雲が。)



私はシロと綿雲を優しく撫でた。




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