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百十九話 勝った… ページ42

「私の華麗なる本気を見るがいい!!」


時透さんと玉壺は、お互いに構えた。


「"血鬼術 陣殺魚鱗"!!」

「!!」


玉壺はいたるところを飛び回り、次々にあらゆるものを魚に変えていく。

そして時透さんの背後に回った。


「!!!」


私は、叫んだ。


む い ち ろ う さ ん っ




「"霞の呼吸 漆ノ型________朧"。」



すると、スッと無一郎さんが消えた。

何が何だか分からなかった。どこに行ったの?


「…!」


いた。

でも、すぐにまた消えた。


(玉壺も混乱している。これは…!!)




「ねぇ君は、君はさ…なんで“自分だけが本気じゃない”と思ったの?」


その後、無一郎さんがそう言って玉壺とすれ違う。

一度目を閉じて開けたころには――――――――――玉壺の頭が地面に転がっていた。




「くそオオオ!!あってはならぬことだ!!人間の分際でこの玉壺様の頚をよくもォ!!!」

「…」

「貴様ら百人の命より私の方が価値がある、選ばれし!!優れた!!生物なのだ!!!」

「…」

「弱く!!生まれたらただ老いるだけの!!“つまらぬくだらぬ命”を私がこの手!!神の手により高尚な作品に“してやったというのに”!!」

「…」

「この下等な蛆虫共……ガァッ!!」


無一郎さんが、玉壺の頭を斬り刻んだ。




「もういいからさ、早く地獄に行ってくれないかな。」


そうして、玉壺は灰になって消えた。





(か、勝った…!上弦の鬼に勝った!!)

「時透殿!!大丈夫ですか!!私にはもう何が何やら………えっ!!」


玉壺に勝利した無一郎さんに、私たちが駆け寄ろうとしたその時、無一郎さんは後方にあった木のとある幹を斬り落とした。




「…ありゃりゃ、気づかれてたか。」


幹が地面に落ちると、それの数秒後にひらりと白い何かが地面に舞い降りた。まるで雪のように。


「ヒィッ!!」

(あれは…!!)

「白魔…」


“白魔”と呼ばれた、子供の鬼。

…………私の夢に度々出てきた、鬼。




百二十話 色々あってね→←百十八話 当たらなきゃ意味ない



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ねぎとろ丸(プロフ) - 黎音さん» あ、ただの誤字ですね(-_-;)ご指摘ありがとうございます。今まで修正できてなくてすみませんでした。 (2021年2月13日 18時) (レス) id: 0f7aa38795 (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 炭治郎との再会だと思うのですが、再開何を再び始めるのでしょうか (2021年2月13日 11時) (レス) id: 9cf40aceea (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ丸(プロフ) - ルリーナさん» ありがとうございます( ;∀;)お優しいですね…ありがとうございます(二度目)これからも頑張ります! (2020年9月27日 9時) (レス) id: 504f2e69b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ - 毎日楽しみにしています頑張ってください。でも無理せずご自身の体を大事にしてください (2020年9月25日 21時) (レス) id: 18617ecf20 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ丸(プロフ) - 未桜さん» コメントありがとうございます!最高だなんて、とても嬉しいです!これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします! (2020年9月22日 19時) (レス) id: 504f2e69b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねぎとろ丸 | 作成日時:2020年8月4日 18時

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