八十三話 過去編 其の弐 ページ4
俺は子供の後を追う。子どもは岩を軽々と飛び越え、茂みを抜けていく。
⦅なんだこいつ、速ぇな……いや、俺が年のせいで遅いからそう見えるかもしれねぇな。⦆
というかこいつ、遊びに来たわけじゃねぇな。
だったらなんでこんな場所に…
⦅ほっとけねぇな。⦆
俺は高く飛んで子供を飛び越え、地面に降りると、子供を抱え上げた。
『おら捕まえた!』
『……!………!!』
とたん、子供はへたっと動かなくなった。
『は?』
俺は不思議に思って子供を揺さぶる。
『え、まさか気絶したのか?俺なにもしてねぇのに…!』
さっき俺を見て怯えてたし…こいつ、人間が怖いのか?
あ、じゃあ今俺が抱え上げたからびっくりしすぎて気絶したのか。
てことは………俺のせいか。
⦅とりあえず、連れて帰るか。どこのやつか知らねぇけど、怪我の手当てをしなくちゃな。⦆
そう思って、俺は子供を抱えて家まで戻ろうとしたその時―――
『あっ!いました!』
茂みの奥から若いやつの声が聞こえて、三人くらいが目の前に現れた。
この黒い服は……
『…鬼殺隊?なんでここに……夜はまだ先だぞ?』
『いえ、私たちは…その子供を捜しにこの山に。』
三人のうちの一人が、俺が抱えてる子供を指さして言った。
『なんだ、こいつは鬼殺隊が預かってんのか。』
『はい。』
『そうかそうか、なら……ほいっ!今なんか気失ってるみたいだから気を付けろよ。あと、怪我してるからその手当てもな。』
『『『ありがとうございました。』』』
そして、三人はペコリとお辞儀をして帰って行った。
⦅にしてもあいつ…鬼殺隊士三人から逃げてくるなんて、たいしたやつだなぁ。⦆
そういや鬼殺隊かぁ……
明日、久々に行ってみるか。
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ねぎとろ丸(プロフ) - 黎音さん» あ、ただの誤字ですね(-_-;)ご指摘ありがとうございます。今まで修正できてなくてすみませんでした。 (2021年2月13日 18時) (レス) id: 0f7aa38795 (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 炭治郎との再会だと思うのですが、再開何を再び始めるのでしょうか (2021年2月13日 11時) (レス) id: 9cf40aceea (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ丸(プロフ) - ルリーナさん» ありがとうございます( ;∀;)お優しいですね…ありがとうございます(二度目)これからも頑張ります! (2020年9月27日 9時) (レス) id: 504f2e69b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ - 毎日楽しみにしています頑張ってください。でも無理せずご自身の体を大事にしてください (2020年9月25日 21時) (レス) id: 18617ecf20 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ丸(プロフ) - 未桜さん» コメントありがとうございます!最高だなんて、とても嬉しいです!これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします! (2020年9月22日 19時) (レス) id: 504f2e69b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねぎとろ丸 | 作成日時:2020年8月4日 18時