【鬼滅の刃】霞柱の喋れない継子 参

百一話　鐸さんとじゃんけん ページ22

その後、私は自分の担当の刀鍛冶さんの元へ向かった。



「ん？誰だ？」


そして真っ先にそう言われた。


「…」


私は取りあえず、刀を差し出した。


「んん？？この形の鍔……」

「…」

「咲雪ちゃんか！」


刀鍛冶さんは納得したようだ。


「どうも、氷ちゃんの友達の蘇鉄本(そてつもと)鐸(さなき)です。まぁ知ってるよな。」


鐸さんはケラケラ笑った。

なんか氷造おじさんと似たような人だな。


「で？用件は。」

［刀を研いで欲しいです。］

「ほうほう。」


私の刀を鞘から取り出し、鐸さんはまじまじと見つめた。


「ありゃ本当だ、刃こぼれがすげぇや。」

［直せますか。］

「ははっ！心配しなくても大丈夫さ！俺を誰だと思ってる！」


自身満々だ。


［よろしくお願いします。］

「おう！任せときな！」


私はお辞儀をして、鐸さんの小屋を出た。


「終わった？」

［待ってて下さりありがとうございます。］

「うん。じゃあ、温泉行こうか。」

「…(ｺｸﾘ」


私と時透さんは、お互いに構えた。


「じゃん…」

(けん…)

「ぽん！」


時透さんがパー、私がチョキだ。


(勝っちゃった…)


私は自分の手を見つめた。

そして時透さんを見る。


「いいよ。先、入ってきて。」


時透さんは笑った。


「…(ﾍﾟｺﾘ」


私は、お辞儀をして温泉に向かった。




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