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九十九話 刀鍛冶の里へ ページ20

あれから一ヵ月くらいたったある日。


「明日、刀鍛冶の里に行くよ。」

「?」


刀鍛冶の里?

なんだろう、初めて聞くけど、きっと刀鍛冶の人たちがいっぱいいるところなんだろうな。


[どうしてですか?]


「僕はちょっと特訓しようと思って。…あと、咲雪の刀結構刃こぼれしてるよね。」

「!!」

「出してみなよ。」


そう言われ、私は自室に刀を取りに行った。

刀を鞘から取り出して良く見ると…


(ほ、本当だ…)

「ほらね。」


ということで、刀鍛冶の里に行くことに。





「初めまして。お館様より許可が出ましたので、私がご案内します。」

「…」


隠の人が私の前に現れた。


「…(ペコリ」


私は「よろしくお願いします」と頭を下げた。


「ではこれを。」


そう言われて差し出されたのは、目隠しと耳栓、そして鼻栓。

あれ?時透さんは目隠しと耳栓だけだったのに。


「里は隠されています。それと、貴女は私が背負って行きますので。」

「…」


隠さんの説明を聞きながら、私はそれらを受け取った。


「貴女は物事を直感でとらえる能力が常人より優れているということで、五感を最大限封じさせていただきます。あと、道中はなるべく何も考えずにいていただけると幸いです。」

「…?」

「分かりやすく申しますと、貴女は里の場所を直感と感覚で捜し当ててしまう可能性があるということです。」


別に捜すつもりはないんだけどな…


その後、私は渡された全ての物を装着し、隠さんの背中に乗った。


(そういえば、何も考えないってどうすればいいんだろう…)





「起きて下さい、着きましたよ。」

「…!」


「取りますよ。」


私は地面に降ろされると、目隠し、耳栓、鼻栓を外された。


「…!!」


そこは、森に囲まれた小さな町のような場所だった。

ここが刀鍛冶の里か。


「咲雪。」

(時透さん…!)


横では時透さんが待っていた。


「結構厳重にされてたね。」

「…(コクリ」


結局何も考えないということで、私は道中寝ていた。

これで良かったのかは分からないけど。


「あちらを左へまがった先が長の家です。一番に挨拶を。」

「…(ペコリ」

「はい。では、私はこれにて失礼します。」


隠さんはどこかに去って行った。


「さ、挨拶しに行こうか。」

「…(コクリ」




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ねぎとろ丸(プロフ) - 黎音さん» あ、ただの誤字ですね(-_-;)ご指摘ありがとうございます。今まで修正できてなくてすみませんでした。 (2021年2月13日 18時) (レス) id: 0f7aa38795 (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 炭治郎との再会だと思うのですが、再開何を再び始めるのでしょうか (2021年2月13日 11時) (レス) id: 9cf40aceea (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ丸(プロフ) - ルリーナさん» ありがとうございます( ;∀;)お優しいですね…ありがとうございます(二度目)これからも頑張ります! (2020年9月27日 9時) (レス) id: 504f2e69b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルリーナ - 毎日楽しみにしています頑張ってください。でも無理せずご自身の体を大事にしてください (2020年9月25日 21時) (レス) id: 18617ecf20 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ丸(プロフ) - 未桜さん» コメントありがとうございます!最高だなんて、とても嬉しいです!これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします! (2020年9月22日 19時) (レス) id: 504f2e69b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねぎとろ丸 | 作成日時:2020年8月4日 18時

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